屋根下地に能登ヒバ 高岡・射水神社社殿で葺き替え工事
●来年の御遷座150年記念行事 被災地の受注支援 高岡市の射水神社は、来年の御遷座150年の記念行事として実施している社殿の屋根の葺き替え工事で、能登のアテ(能登ヒバ)を活用する。能登半島地震の影響で現地業者の受注が減少しており、能登ヒバを使うことで被災地の復興支援につなげる。 8日、屋根の葺き替え工事が行われている本殿の現場が報道陣に公開された。本殿を含めた社殿で使われるのは横4メートル、縦18センチ、厚さ15ミリの板材1千枚で、銅板屋根の下地となる。能登ヒバは高級材として知られるヒノキよりも油分が多く強度が高いため、雪が多い北陸の屋根材に適しているとされる。 震災により、能登の業者の受注が伸び悩んでいることを聞いた職人や大工から、屋根の下地として使用してはどうかと提案を受け、神社側が採用を決めた。 本殿を含む社殿の葺き替え工事は来年春にも完了する予定で、嶽徹権禰宜(ごんねぎ)は「越中と能登が一体となって立ち上がるきっかけになればうれしい」などと話した。