伍代夏子「受け入れてもらえる環境を」、ペット同室避難訴え「コツコツと」、杉良太郎席亭「第3回杉友寄席」で
歌手で俳優の杉良太郎(80)が4日、東京・紀尾井町小ホールで席亭を務める「第3回杉友(さんゆう)寄席」を開催した。 「杉友寄席」は、杉が主演ドラマ「大江戸捜査網」(1970~74年)で共演していた古今亭志ん駒さん(2018年死去、享年81)から若手落語家の収入、稽古場不足の実情を聞き、「何か役に立てることはないか」と思案。専門家や有識者の賛同を得て企画したもの。二ツ目の落語家の応援を目的に、81年に自宅を開放して実施し、昨年6月、41年ぶりに復活した。 第1回は「詐欺を斬る」、第2回は「笑って健康落語」をテーマにしたが、今回は「防災」がキーワード。伍代夏子(62)が、人とペットが安心して同じ室内に避難できる社会を目指すプロジェクト「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」のアンバサダーを務める縁で、「動物にまつわるお話」を中心とした落語会になった。 杉と共に被災地支援を続ける伍代は「『ペットと一緒に避難できない』というお声をたくさん伺いました。飼い主にとって、ペットは我が子同然。放っておけないから、と倒壊寸前のおうちに戻って2次被害に遭ってしまったり。一緒に避難できる場所がないから、と車中泊をして体調を崩してしまったり。そういう話を聞くと、ものすごく身につまされる思いがしました」。自身は2匹のカニンヘンダックスフンド・りく、そらを飼う愛犬家。「動物が嫌い、(動物に)アレルギーがあるという方もいらっしゃる。そこは協力しあって、理解しあってペットを連れていける別の避難所を作っていただけませんか? というお願いを始めたところです。すぐにはうまくいかないけど、コツコツと(やりたい)。いつ災害に遭っても、受け入れてもらえる環境を、今から作っておくのが大事」と言葉に力を込めた。
報知新聞社