セブン-イレブンへの外資の買収提案に、1号店オープンを成し遂げた“コンビニの父”が語ったこととは
「現役の人が混乱するから、口を挟まないようにしている」
交渉次第では、今後は敵対的TOBへと移行する可能性もなきにしもあらず。HDに、あらためてACTとの「乖離」について尋ねると、 「(ACTの)今回のご提案は、本件に関する実効性の伴う議論を行うだけの根拠・材料を提示していないと考えています」(広報センター) そうした後進の姿は、半世紀前の1号店オープンを成し遂げた「コンビニの父」こと鈴木敏文・HD名誉顧問(91)の目にはどう映るのか。ご本人は、 「僕があれこれ言うと、かえって現役の人が混乱するから、口を挟まないようにしているんだ。今までやってきたことを引き継いでいるのだから、見守るしかありません」 というのだが、国民が誰一人喜ばない“インフラ崩壊”は、無事に防ぐことができるのだろうか。 前編【ATMに行政書類の発行… 「コンビニは“過疎地の生命線”」 セブン-イレブンが外資に買収されるとどうなるのか】では、これまでの買収提案の内容とセブン側の対応について報じている。 「週刊新潮」2024年9月19日号 掲載
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