死因は窒息死 保育園で1歳児給食詰まらせ死亡 運営会社会見「呼んでも意識が戻らないのでなぜなぜと…」
HTB北海道ニュース
記者会見) 「この度はお子様の命を失うという保育園では絶対にあってはならないことが起きてしまい、まずはご遺族様に対して深くお詫びを申し上げます。大変申し訳ございません」。 先月23日、札幌市北区の認可保育園「アイグラン保育園拓北」で、1歳1か月の男の子が給食の時間に肉を喉に詰まらせて死亡した事故。保育園によりますと、死因は窒息死だということです。 この日の給食では・豆乳味噌汁・焼き肉風炒め・キャベツのお浸し・やわらかいご飯・ヨーグルトが、提供されていました。午後2時から保育園とその運営会社が会見。原因とみられる「焼き肉風炒め」について説明しました。 記者会見) 「焼き肉風炒めとは幼児食のプルコギから水分の多い部分を選定しお湯を加え切り刻むとともに水分量を多くすることで味を薄め飲み込みやすくしたもの」 (Qそれは1歳児の子にあげるものとしては適切だったのか?) 「選別したフローとしては規定通りとかやってる通りかなと思うんですけれども、それが本当に適切だったかについては今まだ調査をしております」、「現段階で同メニューというのは一旦控えるようにということはしております」。 保育士の対応については。 アイグラン認可運営部・西岡寿彦部長) 「該当する園児に対し一対一で対応」、「2人とも20年以上保育経験がある」。 男の子が給食を喉に詰まらせたときの園内の状況については アイグラン保育園拓北・島田真規子園長) 「(職員の)足音が聞こえてトントン背中をたたきながら入ってきたわけですよね。ぱっとこどもをみたときに、ぐったりしてて顔色が青かったのでこれはすぐ119番だと思って、間髪入れず電話をしました。人工呼吸と胸部圧迫を繰り返しやってって指示してやってもらって。顔色も変わってきたのでこれで意識戻ると思ったんですが、呼んでも意識が戻らないのでなぜなぜと思いながらそれをずっと続けていた」。 男の子が入園したのは、今年の7月1日でした。 アイグラン保育園拓北・島田真規子園長) 「最近では、お母さんと一緒に帰るときにバイバイと大きな声で手を振ってくれるようになっていたので…これからお喋り一杯するようになるよねって成長を楽しみに担任と、お母さんともそういう話をしていた時期でした」。 同じ保育園に子供を通わせている母親は- 同じ園の保護者) 「運動会の時は0歳なので疲れて寝ちゃってたんですけれど、お母さんがすごい大切そうに寝てるところを抱っこしてあげているのが印象に残っています」。 警察は調理工程や食事の際の見守り体制などを慎重に捜査しています。 札幌市中央区にある企業主導型保育園。給食を喉に詰まらせないよう、食材の大きさには特に気を使っているといいます。 あいりんく保育園やまはな園・美山富子園長) 「その子のお口の中、歯が何本なのか、歯茎で咀嚼をするのかとか、すべて担任が付いてその子の食べ方に合わせた切り方や具材を出しています」。 こちらは15日に提供されたオレンジです。0歳児クラス、1歳児クラス、2歳児以上のクラス、細かく大きさを分けています。他の料理も、同様です。0歳から5歳までの子どもに出す給食を、まとめて調理。こちらはカレー。完成した後、年齢に合わせて、カレーの具をハサミでカットします。さらに子供たちに提供する前に実際に職員が食べて大きさに問題がないかチェックしています。 あいりんく保育園やまはな園・寺口知美副園長) 「口の中にいっぱい入れてしまうので、入れすぎてないかとか、飲み込めているかとか、そういうところを気にしながら介助しています」。
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