「24日までに特検法公布を」…韓悳洙大統領権限代行弾劾に言及しながら民主党が最後通告=韓国
韓国最大野党「共に民主党」の朴賛大(パク・チャンデ)院内代表が22日、韓悳洙(ハン・ドクス)大統領権限代行首相に「24日までに内乱・金建希(キム・ゴンヒ)特別検察官法』を公布すべき」とし「そうしなければ直ちに責任を問う」と圧力を加えた。憲政史上初となる首相の弾劾を推進する意向を表したのだ。 朴院内代表はこの日、国会で記者懇談会を開き、韓代行に対し▼常設特検候補推薦依頼▼特検法の即時公布▼憲法裁判所裁判官の早期任命を要求し、その期間を24日とした。その後、朴院内代表は「31日まで待つ名分も理由もない」と述べた。 「内乱特検法」と「金建希大統領夫人特検法」に対する韓代行の拒否権行使期間は来年1月1日までだ。首相室の関係者は22日の電話で「法定期限までに憲法と法律に基づいて判断する」とし「野党が提示した期間に束縛されない」と話した。弾劾の可能性については「野党が推進すればやむを得ない」とし「与・野・政国政安定協議体で解決方法を議論することを期待している」と伝えた。 民主党の韓代行弾劾示唆は、23、24日に人事聴聞会を開く憲法裁判官3人の任命までは韓代行の弾劾を留保するという当初の立場を変えたものだ。民主党の金容民(キム・ヨンミン)院内政策首席副代表は22日の記者懇談会で「国政安定という価値と内乱鎮圧という価値が衝突すれば内乱鎮圧が先」とし「首相を弾劾すれば憲法に答えがある。次の順位(崔相穆経済副首相)が職務代行をやればできる」と述べた。 ◆韓悳洙弾劾の表決定足数…野党「151議席」 与党「200議席超」 民主党の特検導入速度戦には、憲法裁が尹錫悦大統領弾劾訴追事件を審理する間に特検捜査の内容が公開されてこそ弾劾賛成世論が最大化されるという期待がある。そうしてこそ憲法裁の認容決定を早期に引き出すことができるということだ。民主党の関係者は「李代表の選挙法違反2審判決が下される前に憲法裁の審理を終えるのが最も良いシナリオ」と話した。 韓代行を12・3戒厳首謀者と明示した弾劾案もすでに準備した状態だ。韓代行が戒厳宣言のための国務会議を招集したという理由だ。祖国革新党もこの日、韓代行が尹大統領非常戒厳宣言に暗黙的に同調し、「内乱罪、軍事反乱罪幇助犯に該当する重大犯罪を犯した」と主張する弾劾訴追案を公開した。 民主党は韓代行に対する弾劾表決日まで検討し始めた。26、27日または30、31日のうちの一日だ。こうした中、弾劾定足数をめぐる論争が生じている。野党は「首相弾劾」として国務委員弾劾の定足数(在籍過半、151議席)なら十分だと主張するが、与党は大統領権限代行であるため大統領弾劾(在籍3分の2以上、200議席)に準ずるべきという立場だ。国会議長室の関係者は「弾劾訴追が現実化していない状況では有権解釈自体が適切でない」と話した。 権性東(クォン・ソンドン)国民の力院内代表はこの日の記者懇談会で「民主党が脅迫性弾劾発言を続けている。国政焦土化も辞さないということだ」と述べた。続いて「内乱・金建希特検法は国政をまひさせようという思惑」とし「拒否権を使わないのがむしろ憲法違反」と主張した。国会の役割である憲法裁裁判官3人の任命についても「国会通過直後に憲法裁に権限争議の審判を提起する」とも話した。