「ANAクラウンプラザホテル岡山」家村さんのオススメ
19のホテルブランドを世界100か国以上で、6400軒以上展開するIHGホテルズ&リゾーツ。日本では北海道から沖縄まで7ブランドを約47ホテル展開中だ(2024年6月30日時点)。今回は、ANAクラウンプラザホテル岡山 総支配人の家村保寛氏にホテル周辺の魅力を聞いた。 【画像】外観 施設名:ANAクラウンプラザホテル岡山 所在地:岡山県岡山市北区駅元町15-1 ――ANAクラウンプラザホテル岡山で働くようになったきっかけを教えてください。 「クラウンプラザ バンコクルンピニパーク」に8年間勤務した後、2018年に「ANAクラウンプラザホテル大阪」へ異動になり、日本に戻って来ました。その後、「ANAクラウンプラザホテル広島」、「ANAクラウンプラザリゾート安比高原」とホリデイ・インのリブランド、インターコンチネンタルの新規開業を経て、2022年に総支配人として岡山にやってまいりました。 ――どんなホテルですか? 2005年に岡山全日空ホテルとして開業し、2015年にIHGホテルズ&リゾーツのプレミアムブランドである「ANAクラウンプラザ」にリブランドしました。219部屋の客室に、ジャパニーズダイニング、カジュアルフレンチ、鉄板焼き、スカイバーで構成されたレストラン&バー、広さ490平方メートルを誇るボールルームと19階のスカイバンケットでは会議からレセプション、ウェディングまで幅広い宴席の開催を承っております。雨の日でも濡れずにアクセスできるJR岡山駅に直結の好立地で、ビジネス、レジャー両方の多くのお客さまにご利用いただいております。岡山コンベンションセンターも隣接し、市内唯一の外資系ホテルという事もあり、多くの外国人のお客さまにもご利用頂いておりますので、日本人のおもてなしの接客に加えて、ホテル全館にてグローバルスタンダードを実践し、世界中からのお客さまに安心してご滞在いただけるホテル作りを行なっております。 また、地元との協業にも積極的に取り組んでおります。和食ダイニングは県内の真庭市や新庄村産の食材を使用したプロモーションを定期的に開催し、久米南町とは柚子やキュウリなど規格外で出荷できない野菜や食材をスムージーや朝食で使用し食品ロス削減を実現、総料理長による地元公民館への出張料理教室の開催、開園70周年を迎えた地元の池田動物園とのコラボスイーツを販売し、売上の一部を園に寄付するなど地元の方々との協業を実践してきました。2024年の4月より岡山県吉備中央町を拠点に慈善活動を実施している「ジャパンハーベスト」とのパートナーシップを日本のIHGホテル第一号として開始し、毎日の朝食にて消費されなかった加工食品を寄付する事で、フードロスに取り組んでおります。 ――ANAクラウンプラザホテル岡山ならではの体験というと? 最上階のスカイバーはJR岡山駅全体を見下ろせる好立地で、新幹線や「やくも」などの特急、2階建てのマリンライナー、在来線の進入から出発までを一望できる隠れスポットです。アングルは異なりますが、ホテル南側のツインルームの高層階客室からもトレインビューを楽しむことができ、お子さま連れのお客さまに大好評です。 また、朝食では、岡山の食材を使用したメニューや岡山の名物料理をご用意し、県外からのお客さまにお楽しみ頂けるよう定期的に変更しております。たとえば、社内イベントとして年に一度、調理チームを対象に朝食メニューコンクールとドリンクメニューコンクールを開催し、上位入賞者のメニューを朝食メニューに取り上げ、お客さまに紹介し召し上がっていただける取り組みを行なっております。お客さまからの評判も良く、チームのモチベーションも上がる良い取り組みなので、今後も継続して行きたいと思います。2024年10月現在は、6月優勝メニューの「トマト&ドラゴンフルーツジュース」と9月優勝メニューの「岡山県産米粉のガレット 岡山パクチーのジュノベーゼソース」を提供しており、毎日多くのお客さまからお褒めの言葉を頂戴しております。 ――ホテル周辺で個人的にイチオシの観光スポットや飲食店などがあれば教えてください。 ホテル近辺では、日本三名園の1つである後楽園と、烏城として名高い岡山城はホテルから2キロの距離にございます。趣ある景観が楽しめる倉敷の美観地区へは電車を使って30分程度の距離です。また、“アート島”として有名な瀬戸内海に浮かぶ直島へのアクセスも便利で、瀬戸内海や四国訪問のハブのホテルとして多くのお客さまにご利用いただいております。 個人的なイチオシのスポットは、桃太郎伝説ゆかりの神社とされる「吉備津神社(きびつじんじゃ)」です。本殿から続く360mの廻廊は一見の価値があります。また、6月中旬から7月初旬に掛けて参道両側の斜面一面に広がる紫陽花(あじさい)は彩り豊かで壮観です。 ホテルからは電車を使って30分程度の距離なので、岡山にお越しの際はぜひお立ち寄りください。岡山は、晴れの国としても有名で、観光の際に天候に煩わされることが少ないことも長所の1つです。 ――オススメのレストランメニューは? 1階のカジュアルダイニング「ウルバーノ」では、色鮮やかな野菜やソースを用いたサラダやメインを、四季折々の食材を使用してあっさりとした味わいで仕上げたコース料理をご提供しております。また、パティシエールが岡山の特産品シャインマスカットや白桃などを用いた色鮮やかなデザートを創作しており、立体的で見た目も楽しいパフェ、絶対に写真を撮りたくなるアフタヌーンティーセットなど楽しいメニューが盛りだくさんで、お客様の用途に応じたきめの細かいサービスとともに料理やお飲物をご用意いたします。 最上階20階の鉄板焼き「おさふね」でも、シェフが旬の野菜と上質の牛肉を楽しい会話とともに目の前で調理いたします。同じく20階の「スカイバー&ラウンジ 洊」では、人気のジャパニーズウィスキーのビンテージから岡山産のスピリッツ類、クラフトビールまで数多く揃えます。こちらでもバーテンダーが季節に合わせてオリジナルカクテルを考案しているので、お試しいただきたいです。 ――オススメのお土産は? ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手がロバーツ監督に贈ったことでも話題になった岡山県産のシングルモルトウィスキー、岡山トリプルカスクをオススメします。こちらは「スカイバー&ラウンジ 洊」でも提供しておりますのでぜひともお試しいただきたいです。また、1階のカジュアルダイニング「ウルバーノ」では、2024年10月からグルテンフリーのドーナツをテイクアウト商品として販売しております。小麦粉アレルギーを持つ方にはもちろん、アレルギーをお持ちでない方にもご満足いただける味わいです。色遣いも華やかなので、お土産におすすめの一品です。
トラベル Watch,編集部