29歳の競輪選手・伊早坂駿一が初弟子を取った理由「引退してしまいましたが、すごくお世話になったので」
宇都宮競輪場の「東京中日スポーツ杯・CTC杯(F1)」が7日に最終日を迎える。11RのA級決勝を走る伊早坂駿一(29歳・茨城=105期)に話を聞いた。 しばらくピリッとしない伊早坂だったが、今節は2着、2着で2022年の7月の当地開催以来の決勝進出を決めた。元々、ヘルニアがあるようで、その影響もあり、点数を落としてしまっていた。 ただ、昨年末くらいからは痛みも落ち着き、しっかりと練習が出来るようになったことが大きいと話をしてくれた。少しずつだが成績も右肩上がりになっており、その中でも「宇都宮は相性が良いんです」という言葉通り、脚を溜めての一撃を決め2着で優出を掴んだ。 「(準決勝は)単騎だったので、脚を溜めての一発に懸けていました。決勝は安彦君、柿沼さんの埼玉勢がいるけど、自分は自力でやりたい。決勝も単騎で頑張ります」と意気込んだ。 ちなみに伊早坂は123期の松田昂己の師匠で初めて弟子を取った。経緯を聞いてみると松田の父の知り合いであった朝秀忠(茨城・68期)から話が松田の師匠を探していると話があったからだという。 「引退してしまいましたが、自分は朝秀さんに凄くお世話になっていたんです。自分で良ければという思いもあって引き受けさせて頂きました」と話してくれた。 「今は弟子と一緒に連係することを目標に頑張っています」と弟子の昇班を心待ちにしていた。弟子の話になると頬が緩む一面も見せた。(アオケイ・宮本記者)