5人のパパ&幼稚園の先生・つるの剛士に聞く!「夫との上手なコミュニケーション術ってありますか?」
お互いあきらめず、けんかと仲直りを重ねてください
第1子は里帰り出産だったのですが、赤ちゃんを連れて家に帰ってきたときに開口一番「パパ、おむつ替えておいて!」と言い放たれたんです。今思えば、家に戻ってきて荷物の整理や授乳、沐浴の準備もしなくちゃいけないし、気も張っているから、つい強めの口調になっただけなんだと想像できます。でも当時の僕としては、初めてのことだから、どうやっていいものかもわからずオタオタ。できない自分に対してもイライラするものだから「そんな、つっぱねた言い方しなくてもいいじゃない!」って、怒ってしまいケンカになりました。 きっとね、おむつ替えについても、軽いレクチャーが奥さんからあったんだと思います。それも、初めての赤ちゃんを前に浮足立っていたせいもあり、聞き流していたんじゃないかなあ……。そのあと僕は「ごめん、言い過ぎた」と謝り、奥さんも「私も言い方が悪かったよね」と言ってくれて仲直りをしましたが、そんなことを数えきれないほど繰り返しました。 その場ではケンカに発展してしまうこともあるけれど、グッと感情を押し殺して言いたいことをがまんするよりは、相手にきちんと思いを伝えて、理解しあえるようにしたほうが夫婦として成長できるというのが僕の持論です。
じママ:夫婦で理解を深めて成長できるのは理想ですね。一方で「何度説明しても言ったとおりにしてくれず、パパに指摘するとふてくされてしまう」という意見もあります つるの:まずは「ありがとう」からお願いします
パパを大きな長男として育ててもらえませんか?
これはね……パパを大きな長男として育ててやってもらえないでしょうか。どんなにがんばっても、一朝一夕にはママの家事クオリティーに追いつくことはできないことを理解してほしいです。「これくらい、言わなくてもわかるよね」ってことも無理なんです。ママとしては、日々効率よく、家事や子育てをこなす中でのやり方やルーティーンができあがっているのでしょうけれど、それをそっくり伝承するのには時間も手間もかかります。 まずは、ひとつやり遂げたことに対して「ありがとう」と言ってあげてください。それから「助かったよ~。あと〇〇してくれるとうれしいんだけれど」と、ひとつ課題をプラスする形で進めていただけるとありがたいです(笑)。ふうーって、ため息つきたくなりますよね。本当にごめんなさい! 先にパパを代表して謝っておきます。