ナショジオが選んだ「2025年に行くべき世界の旅行先25選」に日本の【金沢】が選ばれた理由とSNSで人気のスポットは?
●金沢の観光スポット、SNSでの人気は?
そんな金沢の定番スポットとしてまず挙げられるのは、「兼六園」です。 兼六園は、江戸時代から藩主がつくり続けてきた約11万平方メートルにもおよぶ広大な庭園です。木々や池、小山など日本の美しさが凝縮されていますが、多くの人が「落ち着けた」「日本人でよかった」などと感想を寄せています。
とくに兼六園の冬は、雪で木の枝が折れないようにする「雪吊り」が風物詩。庭園の池には氷がはるので、「雪国ならではの風景」と感動する人や、「心が静まる」という人も見られました。 さらに夜間にライトアップされると、あたりは幻想的な空間に変わります。体験した人からは、「我を忘れるほど美しい」という声が多くあがっており、昼間より夜の散策をすすめる人もいます。 一方、金沢らしい街並みで人気なのは、古い格子戸の家や石畳が続く「ひがし茶屋街」です。 茶屋街とは芸妓がもてなす大人の歓楽街のこと。ひがし茶屋街には江戸時代そのままの建物も残っており、色めいた風情のもとで割烹やお洒落なカフェ、セレクトショップなどを散策できます。 いちばん多いのは、「昔ながらの街並みが素敵」「もうどこを見ても絵になる」「ザ・金沢!」と感動する声です。あわせて、風景やショップ、グッズ、食べものなどさまざまな写真が投稿されているのも、ひがし茶屋街ならでは。あわせて、「ゆったりとした時間が流れていた」という声も見られます。 なかには、ほうじ茶や蕎麦懐石など気になる店を事前に調べたり、日本酒をハシゴしたという人も。また、ソフトクリームを1枚の金箔で覆った「金箔ソフト」を”茶屋街に来たらマスト”と勧める人もいました。 もちろん、金箔の楽しみは食べたり工芸品を買ったりするだけではありません。 ナショナルジオグラフィックの紹介文にも登場した「金箔屋さくだ」や「金沢市立安江金箔工芸館」など、数々の施設では「金箔貼り」を体験することができます。 そもそも、金箔は漆器や陶磁器の絵付けに使われてきたもの。金沢では加賀藩の文化奨励策によって金沢箔という伝統工芸が生まれました。 実際に体験した人からは「職人の素晴らしさがわかった」「飲み食い以外にも、一番やってよかった」という声があがっているほか、お箸や手鏡などに金箔を貼るのは「素直にかなり難しい」らしく、「次はもっとやれる、また絶対にやる」とリベンジを誓う人も見られます。 このほか、金沢の冬は寒ブリや甘エビなどの味覚が豊富に楽しめます。とくに、石川県で水揚げされた雄ズワイガニの「加能ガニ」や雌の「香箱ガニ」を目当てに訪れる人も少なくありません。 こうした魚介や野菜、漬け物、菓子などさまざまな食材を300年間も売り買いしてきたのが「近江町市場」です。 「海鮮好きにはたまらない」「たくさんお店がある」「何度訪れても楽しい」と興奮する人が多く、「生牡蠣美味しすぎる」「金沢の魚介類めっちゃ美味いやんかー」とSNS上で実況する人も見られました。 また伝統を守る金沢のなかで、最も古典的かつ革新的な観光スポットとして「石浦神社」を挙げる人も。 石浦神社は古墳時代に創建という長い歴史を持ち、かわいい水玉のお守りやおみくじ、キャラクターグッズを展開しているポップさが人気の神社です。 また、2019年には101本の鳥居が連なる参道をつくるなどフォトジェニックなスポットでもあり、SNSでは「鳥居、すごい迫力」「お守りかわいい」という感想が多く見られました。 * * * 季節ごとに異なる表情を見せる金沢。日本ならではの風情を守り続けるだけでなく、つねに新しい要素を取り入れ進化している点が、日本国外問わず多くの人々を惹きつけているようです。
Peacock Blue K.K.