松下洸平、アルプス一万尺にハマる「今一生懸命、暇さえあれば児童を捕まえてやっています(笑)」<放課後カルテ>
松下洸平が主演を務めるドラマ「放課後カルテ」(毎週土曜夜9:00-9:54、日本テレビ系)の配信が民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」にてスタート。第1話の配信開始に合わせて、松下からコメントが到着した。 【写真】メガネ&白衣が似合う松下洸平<放課後カルテ> ■保健室ヒューマンドラマ「放課後カルテ」 原作は、日生マユの人気マンガ「放課後カルテ」(講談社「BE・LOVE」所載)。世代を超えて多くの読者から愛されている作品の初めてのドラマ化となる。 主人公は、学校医として小学校に赴任してきた小児科医の牧野(松下)。文句ばかりで口も態度も大きい問題ドクターだが、鋭い観察眼で“言葉にできないSOS”を見抜き、未来へ向かう子ども達の背中を押す保健室ヒューマンドラマ。 ■松下洸平 コメント「外で遊ぶことが多い小学生時代だった」 ――撮影現場では、どのように過ごされていますか? 松下:子どもたちも主役のドラマなので、本当に子どもたちと過ごす時間が長いです。牧野先生は無愛想であまり子どもに懐かれるようなキャラクターではないので、クランクイン前には「少し距離をとりながら芝居をしていった方がいいのかな」とも思っていましたが、(実際、現場に入ってからは)まったく真逆というか。 むしろたくさんコミュニケーションを取って、前室では一緒に遊んだり、たくさん話すことで僕と一緒に芝居することが楽しみになってほしいので、本番中以外はみんなでワイワイしながら楽しく撮影しています。 ――たとえば、どんな遊びをしているのでしょうか。 松下:どの世代の子どもたちも必ず通るであろう、アルプス一万尺ですね。これを今回の現場で極めたいと思っています(笑)。小学生の頃は勝手に“女の子の遊び”というイメージがあって、僕はやってこなかったんです。 でも、「本番で緊張しないように何か打ち解ける方法はないかな」と思って男の子のキャストに聞いてみたら、みんなができて。「男の子も女の子もみんなやるんだ!」と思って、今一生懸命、暇さえあれば児童を捕まえてやっています(笑)。 ――現場で、思わず笑ってしまったようなエピソードはありますか? 松下:子どもたちはみんな小学5年生、6年生、中学1年生なんですが、ほぼ全員が“朝と夜に化粧水と乳液を塗っている”ということです。あまりに衝撃で笑っちゃったけれど、よくよく考えたらすごいなと思いました。 子どもたちには、「当たり前ですよ!」「僕はオールインワンですけどね」と言われました(笑)。女の子にいたっては、学校へ行くときにも日焼け止めを塗って、日傘をさして登校しているらしいです。(小学生でも)同業ですからね、僕も負けてられないなと思いました。 ――松下さんが子ども時代にハマっていたものは? 松下:家の中でずっとゲームをするというよりは、外で遊ぶことが多い小学生時代だった気がします。近所の公園に自転車で行って、みんなで缶蹴りとかをしていましたね。 ――第1話の繰り返し見返してほしいシーンは? 松下:ゆきちゃん(増田梨沙)は過眠症の一種、ナルコレプシーという病を患っていて、自分が病気であることを知らずに、授業中とか、いろんなところで居眠りをしてしまう。彼女がなかなか人に対して心を開いてくれない中、保健室で2人きりで喋るシーンがあるんです。僕はそのシーンがすごく好きでした。 牧野先生は、良くも悪くも児童を子ども扱いしないんですよね。そこで僕自身も、子どもだからとか、まだお芝居の経験が浅いからとか、そういったことはまったく考えずに、1人の共演者として、仲間として、俳優として接しようと思ってお芝居したら、見事に返してくれて。2人きりなのですごく緊張したと思いますが、全身全霊“ゆきちゃん”だったし、「このドラマは絶対に面白くなるな」と確信に変わったシーンでした。 ――今後の見どころも含めて、TVer視聴者へメッセージをお願いします。 松下:第1話をご覧になっていただいて、本当にありがとうございます。毎話毎話、僕たち大人も知らないような、目には見えない子どもたちの病や悩みがたくさん出てきて、それと向き合うことで牧野先生も少しずつ変わっていく様が、見所のひとつになっていると思います。 そして、皆さんの身の回りにも「必ず助けてくれる人たちがいる」ということを忘れずにいられるドラマになると思います。子どもたちも丁寧に一生懸命お芝居をして、この作品に向き合ってくれているので、子どもたちの変わっていく姿も、ぜひ最後までご覧になっていただきたいです。 ■「放課後カルテ」第1話あらすじ(※以下、ネタバレを含みます) 小児科医の牧野(松下)が、「学校医」として東多摩第八小学校に赴任した。仏頂面で「保健室にはなるべく来ないでもらいたい」と言い放つ牧野に、児童たちも、6年2組の担任・篠谷(森川葵)もあ然。牧野は医師を学校に常駐させるという新たな試みで大学病院から送られたのだが、その影にある事情を抱えていた。 その日、いつものように保健室にやってきた児童・ゆき(増田)。授業中にもよく居眠りをしてしまうゆきは、保健室で寝る時間が心のオアシスだったが、「勝手に寝るな」と牧野に言われ、その平穏が破られる。 一方、やんちゃな児童・拓真(柊吾)は、裏山の立入禁止エリアにカッコいい秘密基地を発見したと大興奮。興味を持った宏哉(吉田奏佑)と大和(山口暖人)を引き連れて、裏山に行くことに。しかし、体調が良くないことを隠していた拓真は、藪の中で突然倒れてしまう。篠谷とともに現場に向かった牧野は、拓真の症状を見て即座に病気を絞り込んでいく。 数日後、一向に居眠りが改善しないゆきについて、牧野に相談しに来た篠谷。児童の本心を理解する難しさを吐露する篠谷だが、気持ちを理解してくれない牧野と、言い合いになってしまう。するとそこに、ゆきがグラウンドで倒れたという知らせが届く。