【高校サッカー】新生帝京17大会ぶり勝利 15大会ぶり聖地で京都橘との開幕戦制す
<全国高校サッカー選手権:帝京2-1京都橘>◇28日◇1回戦◇国立競技場 15大会ぶりの出場となった帝京(東京B)が京都橘との開幕戦を制し、07年度以来17大会ぶりの選手権勝利を飾った。 前半5分、左CKにファーサイドでDFラビーニ未蘭(18)が打点の高いヘディングで合わせて先制。大会ファーストゴールでわかせた。 相手の堅守速攻に苦しむ場面もあったが、落ち着いてボールをつなぎ、ゴールに迫った。前半を1点リードで折り返すと、後半に一時は同点の追いつかれたが、同35分にFW宮本周征(2年)が決勝ゴールを奪い勝ち越した。 選手権6度、総体3度の全国9冠を誇る伝統のカナリア軍団も近年は苦しんだ。09年の88年大会を最後に選手権の舞台から遠ざかった。 15年から昨季まで指揮を執った日比威アドバイザー(順大監督)がボールをつなぐスタイルを志向。積極的なスカウト活動が実を結び、関東圏のJクラブの下部組織から選手が集まるようになった。今季から藤倉寛監督が就任。「日比路線」を継承し、15大会ぶりに聖地に戻ってきた。 元監督の古沼貞雄氏(85)、タレントの木梨憲武(62)らOBなども駆けつけて見守る中、新スタイルに生まれ変わり、新国立競技場で初白星をつかんだ。