鴨川小で350人が「白鳥の湖」鑑賞 創立150周年記念で学校開放(千葉県)
創立150周年を迎えた鴨川市の鴨川小学校(三浦徹校長、児童数175人)で、記念事業として「地域学校開放」が行われた。授業参観やバレエ鑑賞会が行われ、普段なかなか鑑賞する機会のないバレエ公演では、同校と鴨川認定こども園、安房特別支援学校鴨川分教室の子どもたちと保護者、地域住民ら約350人が華麗な動きに魅了された。 1874(明治7)年、前原、横渚、岡貝渚、浜貝渚に鴨川小の前身となる小学校が創立され、89年に4校を統合。現在の様子を地域の人たちに見てもらおうと学校開放を企画した。 午前中の授業参観では、6年生が「住みよい鴨川市」を目指して保護者と意見を出し合ったり、2年生がまちを探検し調べたことを発表したりして、地域に関する内容の授業も展開された。 午後は、文化庁の「文化芸術による子供育成推進事業」の一環としてバレエ鑑賞会が行われ、世界の第一線で活躍する「牧阿佐美バレヱ団」が来校。子どもにも分かるように、解説を入れながら「白鳥の湖」を上演した。 公演に先立ち行われたワークショップでは、児童がバレエ団のダンサーやスタッフから、感情や物事を表現する動きの意味を教わり、基本の動きを実践。公演では、6年生の代表8人が舞台に立ち、バレエに参加する場面もあった。 出演した山田灯璃さん(6年)は「体が柔らかく、つま先までしっかりと伸びていて驚いた。前に出て踊る時は緊張したが、舞台の裏側も見ることができてうれしかった」。立野結愛さん(同)は「バレエ鑑賞は初めてだったけれど、ダンサーが言葉を発しなくても話の内容が分かり楽しかった」と感想。学校支援ボランティアコーディネーターの安藤孝輔さんは「地域の方にも鑑賞する機会を設けていただき感謝します。今後も学校と地域が連携して、子どもたちの成長のために尽力したい」と話していた。