FA注目の巨人・大城卓三は残留決断も...「いばらの道」なのか SB正捕手・甲斐拓也に巨人獲得興味
国内FA権を行使するか注目されていた巨人・大城卓三が残留を決断した。2024年11月12日に各紙が報じた。「強打の捕手」として定評があり、権利を行使するとなれば複数球団の争奪戦が予想されていた。 ■原監督時代に攻守で活躍、2度のベストナイン 巨人を取材する記者は、こう指摘する。 「強い絆で結ばれたチームメートたちと日本一になりたい思いが強かったのでしょう。大城は冒険をするタイプではないので、残留は予想できました。ただ、正捕手の座を確約されているわけではない。実際に昨年は捕手でのスタメン出場が激減しています。ソフトバンクの甲斐拓也がFA権を行使するとなれば、巨人は獲得に動くと言われています。球界を代表する捕手として評価が高い甲斐が加入すれば、さらに競争が激しくなる。FA移籍を決断したら他球団で正捕手扱いの条件があった中、いばらの道を選択したと言えます」 大城は原辰徳前監督の評価が高く、19年以降にメインの捕手として起用されるようになった。 昨年(2023年)は134試合出場で初の規定打席に到達し、打率.281、16本塁打、55打点をマーク。盗塁阻止率.373と攻守で活躍が光り、自身2度目のベストナインを受賞した。
競争が激しい巨人の正捕手の座
ただ、阿部慎之助監督が就任した今季は風向きが変わった。春先から攻守で精彩を欠き、5月にファーム降格を経験。1軍復帰後も本職でない一塁を守る機会が多かった。 捕手での先発マスクは34試合と大幅に減らし、岸田行倫の72試合、小林誠司の36試合より少なかった。 チームは4年ぶりのリーグ優勝を飾ったが、CSファイナルステージでDeNAに敗れた。来季は正捕手奪回で日本一に。大城の新たな挑戦が始まる。(中町顕吾)