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（ブルームバーグ）： 中国の銀行は、最近の一連の景気刺激策により収益性がさらに圧迫されたことを受け、早ければ今週にも300兆元（約6312兆円）規模の預金の金利を引き下げる見通しだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。

中国工商銀行や中国建設銀行などの大手銀行は多数の預金商品の金利を、中国人民銀行（中央銀行）の金利自主規制メカニズムに沿って引き下げる予定だと、関係者が匿名を条件に述べた。

１年物定期預金の金利は少なくとも20ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）引き下げられる可能性があり、より長期の預金金利は少なくとも25ｂｐ引き下げられる公算だと関係者は述べた。計画はまだ最終決定されていないという。

金利引き下げは、７月下旬に実施された前回に続いて今年２回目となる。人民銀はコメント要請にすぐには回答しなかった。

中国当局は失速する経済を支えるために過去最大の景気対策を発表し、政策金利と残高５兆3000億ドル（約793兆円）の住宅ローンの金利を引き下げた。

人民銀は先月、中期貸出制度（ＭＬＦ）の１年物金利を過去最大幅引き下げた。潘功勝総裁は、預金金利の引き下げも続くだろうと述べた。

中国の商業銀行は、2005年に当局が直接的な管理を廃止して以来、金利設定に一定の自由裁量権を持っているが、人民銀は金利自主規制メカニズムを通じて大きな影響力を維持している。

中国の銀行は22年に預金金利の大幅な引き下げを実施。昨年はさらに３回引き下げたが、業界の純金利マージンは低下を続け、今年６月末には1.54％という過去最低を記録した。

原題：China Banks Mull Cutting Deposit Rates as Early as This Week（抜粋）

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