貨物列車脱線事故から11年 JR北海道 再発防止誓う研修
JR函館線・大沼駅(七飯町)構内の貨物列車脱線事故から11年となるきょう、JR北海道は全道各地で職員の研修を行い、再発防止を誓いました。 大沼駅構内の貨物列車脱線事故は2013年9月19日に発生しました。事故をきっかけにレールの異常の放置や検査データの改ざんなどJR北海道の不祥事が相次いで発覚しました。これを踏まえ、JR北海道は9月19日を「保線安全の日」と定め、再発防止への取り組みを続けています。ことしは札幌をはじめ、道内の11の会場でおよそ830人が参加して、事故発生時の様子や事故原因を説明した映像などを視聴し、教訓を胸に刻みました。 JR北海道の島村昭志常務は「なぜ保線安全の日を設けてつらい映像を見るのか。会社を振り返る上で(事故を)決して忘れてはいけない」と研修を続ける目的を語りました。 JR北海道によりますと、保線を担う社員のうち、事故後に入社した割合は全体のおよそ6割に達していて、事故をいかに風化させないかが課題になっています。