【解説】被災地に雪 “ブルーシートで落雪”・地震で斜面弱体化…新たな危険性は
日テレNEWS NNN
能登半島地震の被災地でも大雪への注意が続いています。石川県珠洲市では約4000の住宅が被害を受けていますが、こうした家々にも一夜にして10センチ以上の雪が積もりました。地震と雪の複合的災害を調査している、防災科学技術研究所、雪氷防災研究センターの上石勲・特別研究員とお伝えします。
■インフラ復旧進む被災地 “雪で停電”の危険性は…
藤井貴彦キャスター 「防災科学技術研究所では、雪が降っている被災地に、このような呼びかけを行っています。まず『停電』ですね。そして『道路の亀裂などが見えなくなる』、さらに『ブルーシートをかけた家からの落雪』、さらに『雪崩・土砂災害』、こうした注意を呼びかけています。まずは『停電』についてお伺いします。石川県では停電の復旧作業が進んでいる状況ですが、大雪によってどんな影響が考えられますか?」
上石勲・特別研究員 「はい。今たくさん雪が降っていまして、それが木に降ってその木が折れたり、あと電線に雪が付いて、電線が重たくなって切れるとか、そういう影響があると思います。あとは電柱も傾いていますので、そこにまた雪が積もることで、電柱も倒れやすくなっているようなことが予想されます」
藤井キャスター 「被災者の方がこの停電について、注意できることはあるのでしょうか」 上石特別研究員 「そうですね。皆さん、停電に対する備えをたくさんされていると思うのですが、それを再確認していただければいいかなと思います」
■深刻な住宅被害ゆえに…“ブルーシートで落雪”注意
藤井キャスター 「そして『道路の亀裂が見えない』というのは先ほどの中継でもお伝えしました。足元に十分注意していただきたいところなんですが、『ブルーシートからの落雪』については、どんな注意が必要なのでしょうか」 上石特別研究員 「応急処置として屋根の上にブルーシートを敷いている方もたくさんいると思うのですが、ブルーシートを敷いた方がツルツルしているので、雪が滑りやすいということで、その雪が落ちる、落雪による被害があるかもしれないということだと思います」