ソシエダ、勝ち点「1」獲得で公式戦5試合無敗に…ジローナは主力2名&指揮官不在でのレアル戦が決定
ラ・リーガ第23節が3日に行われ、ジローナとレアル・ソシエダが対戦した。 現在、直近の公式戦4試合無敗と好調を維持するレアル・ソシエダ。久保建英がアジアカップによって離脱するなかでも安定した戦いぶりを披露し、ラ・リーガで6位につけている。対するジローナは、今シーズンの“主役級”のパフォーマンスを見せており、ここまで勝ち点「55」を積み上げ、首位を走るレアル・マドリードと熾烈な争いを展開中。注目の上位対決が、ジローナの本拠地『エスタディ・モンティリビ』で開催された。 試合は、序盤から一進一退の攻防が繰り広げられる。ジローナは24分にロングボールからサヴィオ・モレイラが左サイドを抜け出すと、再三に渡りクロスを供給。レアル・ソシエダも跳ね返し続けるが、2度目のクリアボールを回収したサヴィオがドリブルでボックス内に侵入すると、ポルトゥとのワンツーから、滞空時間の長く柔らかいクロスをファーサイドに送り、飛び込んできたヤンヘル・エレーラがヘディングで合わせてネットを揺らす。しかし、ロングボールにサヴィオが抜け出した場面がオフサイドであったと判断され、得点は取り消しとなってしまった。 レアル・ソシエダも、31分にベニャト・トゥリエンテスが左サイドで時間を作りながら中央で待つアンドレ・シルバへと浮き球のパスを送ると、華麗なトラップでボールを収め、ボックス外で右足を振り抜く。強烈な一撃はジローナのGKパウロ・ガッサニーガによって弾かれるが、素早く反応したミケル・オヤルサバルがこぼれ球をゴールに押し込む。だが、オヤルサバルのポジションがオフサイドラインを超えていたため、得点は認められなかった。 後半の立ち上がりはレアル・ソシエダが攻勢を強めるものの、50分にアクシデントが発生する。持ち前のスピードを生かして右サイドを突破したシェラルド・ベッカーが、シュートを放った直後に右足の太もも裏を痛めて負傷交代を余儀なくされる。試合の開始直後には、右サイドバックとして先発したアルバロ・オドリオソラがすでに足を痛めて交代しており、2人目の負傷交代者が出てしまった。 それでもゴールに迫るレアル・ソシエダは、72分にハーフライン付近で縦パスを受けたアンデル・バレネチェアがドリブルで中央を持ち運び、左サイドで待つハビ・ガランへと展開。左足に持ち替えてクロスを入れると、ブライス・メンデスが相手のクリアミスを逃さずシュートを放つ。強烈なボールは枠をとらえたが、GKガッサニーガに左手一本で防がれた。 一方のジローナも、83分に中盤でボールを奪取してカウンターを仕掛けると、ドリブルでプレスを打開したジョン・ソリスが、右サイドにポジションを取っていたサヴィオに繋ぐ。相手選手とのコンタクトで生まれたセカンドボールを、ヤンヘル・エレーラが拾ってシュートに持っていくが、レアル・ソシエダのGKアレックス・レミロのセーブによってゴールを奪えない。89分には指揮官を務めるミチェル監督が、抗議により退席処分を言い渡されてしまう。 結局、試合はそのまま0-0で終了し、勝ち点「1」ずつを分けあった。次節、ジローナは10日にアウェイでレアル・マドリードと激突。レアル・ソシエダもコパ・デル・レイを挟んで、10日にホームでオサスナと対戦する。 【スコア】 ジローナ 0-0 レアル・ソシエダ
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