公式戦での対戦は初の顔合わせ。東洋大は1年生HB団で外を走らせる。慶大はFB小野澤のデビューに注目
練習中から積極的に周囲をリードし、コンタクトプレーも強い池渕とコンビを組むSHにも1年生の生田旭(國學院栃木)が起用される。 こちらは、元気と積極さでチームにモメンタムを与えるタイプだ。 福永監督は「バックスリーに良いランナーがいるので、そこを生かすゲームをしたい」と期待を寄せる。
人間力があり、信頼の厚いPR笠巻晴太主将(北越)が先頭に立つFWも力強い。 3年生になった211センチのLOジュアン・ウーストハイゼンは健在。BK出身で、今回はNO8に入るステファン・ヴァハフォラウ(札幌山の手)の自由度の高い動きにも注目したい。
慶大は、関東大学春季大会の初戦(4月21日)では立教大学に54-22と大勝したものの、5月5日に佐賀でおこなわれた早稲田大学との招待試合には27-52と完敗した。 東洋大戦には、攻撃力を高めた布陣で挑む。
注目されるのは、ルーキーの小野澤謙真だ。静岡聖光学院出身で、高校日本代表。父・宏時さんは、WTB。FBとして日本代表キャップ81キャップを持つ。 天性のランだけでなく練習時からリーダーシップを発揮し、周りを牽引姿勢も評価されての起用だ。
その小野澤とバックスリーを組むのは、試合会場に近いエリアで学んだふたりだ。11番に入った石垣慎之介は慶応志木高校出身の3年生で、14番の渡邉匠は川越東高校出身の4年生。青貫監督は、爆発力を期待する。 バイスキャプテンのSH小城大和(北嶺)、3年生のSO大川竜輝(慶応)のHB団に、防御ラインに仕掛けていくアタックを期待する。
LOには、187センチの浅井勇暉(仙台)、183センチの長瀬穣一郎(山形南)と4年生を起用し、相手の大型第2列に対抗する。 チームとして磨き上げたい前に出るディフェンスを、大柄な選手の多い相手にぶつける。
田村一博