【プレイバック’04】アフロヘア―のカツラをかぶって…女子バレー・栗原恵が「大ハシャギした日」
10年前、20年前、30年前に『FRIDAY』は何を報じていたのか。当時話題になったトピックをいまふたたび振り返る【プレイバック・フライデー】。今回は20年前の’04年10月8日号掲載の『ファン感謝デーで超リラックス! 栗原恵が魅せた「スマイル&大ハシャギ」実況中継』を紹介する。 【保存版】仮装をしてもやっぱり可愛い…イベントでカツラをかぶった栗原恵のアフロヘア―姿!! 大山加奈選手(当時20)とのコンビで『メグカナ』ブームを巻き起こした女子バレーボール日本代表のプリンセス・メグこと栗原恵(当時20)。2大会ぶりの出場となったアテネオリンピックでは予選リーグを2勝3敗で突破したものの、準々決勝で中国に3‐0で敗退し、惜しくも5位入賞にとどまった。 五輪の舞台ではプレーでチームを引っ張った栗原だったが、帰国後に都内で開かれたファンへの感謝イベントでは、年相応のお茶目な一面を見せていた。今回取り上げるのは、当時のファン感謝祭での栗原の様子を伝える記事だ(以下《 》内の記述は過去記事より引用)。 ◆キワドイ質問も連発 ’04年9月19日、東京・代々木体育館で開かれた女子バレー日本代表の『ファン感謝デー』。会場は駆けつけた約1万人のファンたちのわれんばかりの声援で沸いていた。その様子を、当時の本誌では“実況中継風”に報じている。 《五輪前とは違って、選手たちはリラックスで笑顔全開。サーブの的当てゲームに参加したファンが見事に成功すると、チーム全員で胴上げをする盛り上がりです。 プリンセス・メグこと栗原恵(20)も司会者のかぶっていたアフロヘアーのカツラをかぶったり、仲良しの佐々木選手と記念撮影をしたりと大ハシャギです。おや、ここでファン参加のゲームも一段落して選手への質問タイムのようです。 「大友さんのスリーサイズはいくつですか」、「吉原選手の若さの秘訣は何ですか」 お~っと、キワドイ質問が連発しておりますが、しっかり答えて……。いや、スマイルでかわしております。》 ’04年アテネ五輪後も柳本晶一監督(当時53)は’08年の北京まで続投するといわれていたが、アテネ五輪代表メンバーはこの日で解散だった。最後の試合となったVリーグ東日本選抜との特別試合は引き分けに終わったが、代表メンバーたちにとってもファンにとっても忘れられない時間となったことだろう。 ◆3日後に衝撃の退社発表 だが、Vリーグのシーズン開幕を前にして、ファンの間では衝撃が走る。イベントからわずか3日後の9月22日に栗原が所属していたNECを退社することが発表されたのだ。栗原はこの発表以前から、NECレッドロケッツのバレースタイルが必ずしも自分にマッチしないこと、また海外移籍なども含め、自身の今後について考えるためにも、休養したいと退社の意思を伝えていたという。 退社が発表された当初はイタリア・セリエAへの移籍も取りざたされていた。だが、結局12月29日付でパイオニアレッドウィングズへの入団が発表された。後年のインタビューで栗原はパイオニアへ行った理由について高校時代からパイオニアのアリー・セリンジャー監督に憧れていたからだったと明かしている。 《外国人監督のもとでやってみたかったんです。中学、高校と、どっちかというと日本的な厳しい学校でバレーをしていたからかもしれません》(『Number Web』’19年6月19日) だが、当時のVリーグの規定では、シーズン開幕後に移籍した選手はリーグ戦への参加を認められていなかったため、栗原はこのシーズンを棒に振ることとなった。ファンは翌年まで彼女の姿を見ることができなかったのだ。 ‘その後、栗原は北京五輪で日本のエースとして5位入賞に貢献するが、オリンピックへの出場はそれが最後となった。Vリーグでは’19年6月に引退を発表するまで現役生活を続けた。今年の9月には、写真家でモデルの大越光貴氏との結婚と妊娠を発表したことも話題を呼んだ。
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