【箱根駅伝】駒澤・篠原倖太朗「ずっとマネしています」田澤廉の背中を追う3年生エース
2024年1月2、3日に行われる箱根駅伝。第100回を数える今大会で連覇に燃える駒澤大学には、大エース・田澤廉選手の背中を追う3年生の姿がありました。 【一覧】第100回箱根駅伝 駒澤大学のエントリー16選手
■田澤に近づきたい…どんなことでもマネを
2月、駒澤大学は標高1500メートルを超える、アメリカ・アルバカーキで強化合宿を行いました。吹き荒れる風に挑むようにポイント練習をこなしていたのは、篠原倖太朗選手。準高地による体への負荷は、乗り越えればスピード強化につながります。 篠原「空気が入ってこなくて、脚に酸素が回らなくて、やっぱりきついです。(高地)を感じますね」 目標とするのは2つ上の田澤廉選手。先を行くエースに近づきたい、とにかく何でも吸収したいということで、「田澤さんが作ってくれた道があるので、そこをたどっていけば必然的に強くなれる」と語るように、篠原選手は色々な部分で田澤選手のマネをします。
額の汗を手で拭い、腕を通って肘からしたたり落ちる量で汗を確認しているという田澤選手。篠原選手も「それを自分はずっとマネしています」と細かい部分まで研究。また鈴木芽吹選手が「田澤さん何でも食べるよ」と伝えると、「僕もですけど」と残っていた食事にも手をつけるなど、篠原選手も好き嫌いせず、何でも食べます。
■「日本代表と練習していますから」
3月に行われた日本学生ハーフマラソン。3位までがワールドユニバーシティゲームズの日本代表に内定するこのレースで、15キロ過ぎで飛び出したのは篠原選手。全体トップの1時間2分16秒でフィニッシュしました。篠原選手の口からは「押せる自信があったので。日本代表(田澤選手)と練習していますから」とここでも田澤選手の名が出ました。 この走りに大八木弘明監督(当時)も「練習は嘘つかないわ。これからは田澤に少しでも近づけるように努力しましょう」と激励の言葉をかけます。
■キャプテンとは冗談も言える仲
夏に長野県の志賀高原で行われた合宿。食事の時はいつも隣の席には4年生で主将の鈴木芽吹選手が座っていました。 篠原「部屋が一緒なので、一緒に来るじゃないですか。そうしたらこうなっちゃうんですよね」 鈴木「部屋もご飯も一緒ってちょっとやばくない?」 篠原「本当は一緒にいたくないですよこっちも」 鈴木「そんなこと言ったら、俺だって一緒に食べたいわけじゃない」 篠原「なんでそんなこと言うんですか、ひどいな笑」 冗談も言い合える、仲の良さと信頼がうかがえます。