出場6試合もDeNA入団は「良い一歩だった」 米メディアがツインズとマイナー契約のフォードを称賛「横浜で運を試した」
新年早々に決断を下した。去る1月2日、ツインズは今オフにDeNAを退団したマイク・フォードとマイナー契約を締結。2月初旬から始まるスプリングトレーニングに招待選手として参加する運びとなった。 【動画】ハマの夜空を彩った美しい放物線 フォードの確信弾をチェック NPBでのプレー期間は長くはなかったが、それでもフォードの存在感は確かにあった。外国人枠の都合からチャンスは限られた中で2軍では41試合に出場し、8本塁打、OPS.709と活躍。迎えたポストシーズンでは1軍メンバーとして6試合に出場。1本のホームランを放つなど、DeNAの26年ぶりの日本一に貢献した。 FAとなった今オフは、多くの強打者を悩ませた「飛ばないボール」の影響を感じさせなかったパワーを見せたこともあって日本球界からのオファーもあった。それでも米球界復帰を模索していたフォードは、ツインズとのマイナー契約を選択した。 ただ、NPBでのやや乏しい成績から米メディアの期待はシビアだ。各国球界のありとあらゆる移籍情報を取り扱う専門サイト『MLB Trade Rumors』は「フォードは横浜で運を試してみた。だが、日本での時間は特に上手くいったわけではなかった」と厳しい見解を寄せている。 一方で32歳になる中堅内野手を迎え入れた球団の地元メディアは、好意的な見方を記している。地元紙『The Minnesota Star Tribune』は、打線の中軸を打っていたカルロス・サンタナが退団したチームにあって、フォードの加入は「選手層のアップに繋がる」としている。 同紙はDeNA時代のパフォーマンスについて「わずか1本塁打、打率.150と低調だったレッズ時代を思えば、かなり良い方向に向かう第一歩であったと言える」と断言。その上で、「チームとしてやるべきことは山のようにあるが、彼の存在はツインズが春季トレーニング後に一塁手・指名打者のポジションをどう決めるかを複雑にしている」とした。 果たして、し烈な競争を制し、狭き門となっているメジャー契約を勝ち取れるのか。フォードにとって勝負の春となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]