ソフトバンク育成2年目の宮崎颯がホーム初登板 昨季トミージョン手術 「支配下を勝ち取れるように、できる準備と練習を全てやっていく」
ソフトバンクの育成2年目、宮崎颯投手(24)が、11日に行われた四国アイランドリーグplus徳島との3軍戦で、ようやくタマスタ筑後デビューを果たした。3人で相手の攻撃を終わらせ「初めてホームで投げさせてもらえたので、試合を楽しめた」と振り返った。 ■和田がお花屋さんオープンに元同僚と2ショット【写真】 埼玉栄高から東農大を経て育成ドラフト8位で入団。球威で押し込み、スライダーやカットボールを織り交ぜて打ち取るスタイルの左腕だが、昨年1月に左肘の靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。 術後は苦しいリハビリ生活だった。キャッチボールが再開できるようになっても、思ったところに投げられない。「もう野球ができないんじゃないか」―。そんな不安がよぎる毎日だった。その時から始めたのが、練習や指導内容、自分の気持ちをノートに書くことだった。「練習やアドバイスなどで、どんな感覚だったのかを書いたり、気持ちの浮き沈みも記したりした」。今年6月にようやく復帰したが、ノートに書くことは続けている。今では5冊になった。 復帰後は、野球の楽しさを存分に感じている。「あれだけ苦しんだので、人一倍感じることはできている」。ファーム非公式戦には15試合に登板。自己最速を4キロ更新する149キロも計測した。現在は、真っすぐを磨くことに力を入れている。 「来年は支配下を勝ち取れるように、今年からできる準備と練習を全てやっていく」。野球ができる喜びを忘れず、腕を振り続ける。(浜口妙華) 【#OTTOホークスファーム情報】
西日本新聞社