注文から1時間で到着…韓国で激化する「ビューティークイックコマース」競争
【07月13日 KOREA WAVE】韓国で食べ物の配達だけでなく化粧品まで早く受け取りたいという消費者の需要が増え、ヘルスアンドビューティーストア「CJオリーブヤング」やネット通販「カーリー」などビューティー製品を販売する業者がクイックコマース配送サービスに力を入れている。 関連業界筋によると、国内クイックコマース市場規模は2020年の3500億ウォン(1ウォン=約0.11円)から2021年は1兆2000億ウォンに成長。来年には5兆ウォン台と予想される。 オリーブヤングは2018年から実施してきた特急サービスを強化するため最近、南部・釜山地域に都心型物流拠点(MFC)を拡大。カーリーも1時間以内に製品を配送するサービスを開始した。韓国の配達アプリ1位「配達の民族」もビューティー、生活必需品、インスタント食品などを販売する業者を増やし、クイックコマース配送競争はさらに激しくなるとみられる。 ◇CJオリーブヤング、2カ所で稼働 オリーブヤングは先月稼働したMFC海雲台(ヘウンデ)を今月本格的に稼動したのに続き、来月にはMFC沙上(ササン)も稼動させ、釜山西部圏の配送を強化する。 オリーブヤングは全国に12のMFCがある。オリーブヤングの特急サービスはオンラインモールとモバイルアプリを通じて当日注文した商品を1時間以内に受け取ることができる。3万ウォン以上買えば無料だ。 全国1300余りの韓国オリーブヤングの店舗でも運用され、すでに済州島の一部地域を含めて全国サービスまで可能な状態だ。さらに、オリーブヤングは来年までに全国20以上のMFCを追加する計画だ。 ◇カーリーは百貨店化粧品ブランドも カーリーも最近、注文から1時間以内に製品を配送するクイックコマースサービスを開始した。これを通じては食品、生活必需品だけでなく、ビューティーカーリーで販売する百貨店1階の化粧品ブランドまで購入できる。 現在、適用される製品は約5000個で、食品と非食品の割合は2対1だ。今はソウル地域を中心にサービスが可能だ。 今後、サービス範囲を拡大していく予定で、商品群も増やす計画だ。 流通業界のある関係者は「生活必需品、食品など多様なカテゴリーのクイックコマース競争に業者が参入している。特に、ビューティー製品の場合、食品に比べて配送過程で商品が損傷する可能性が少なく、配達員もビューティー配送のコールを積極的に受けようとしていると理解している。クイックコマースの需要と市場成長の勢いが大きくなるのは自然な流れだ」と話した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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