<プロ野球速報>横浜DeNAのドラ1濱口がプロ初先発も山田に2ラン洗礼
横浜DeNAのドラフト1位の濱口遥大(22)が2日、神宮球場で行われた対ヤクルト戦でプロ初先発、5回を投げて6安打4失点の内容で勝ち負けつかないままマウンドを降りた。山田哲人(24)に逆転2ランを浴びるなどプロの洗礼を浴び、収穫と共に課題の残ったプロ初先発となった。 プロの洗礼を浴びた。 1点の先制点をもらったが、立ち上がりに大引に右前打を許し、続く坂口のショートゴロを倉本がファンブルし、無死一、二塁のピンチを迎えた。トリプルスリーの山田はセンターフライに抑えたが、「コンパクトなスイングでセンター返しを心がけた」というWBCでオランダ代表として絶好調だったバレンティンの打球がセカンドベースに当たりセンターへ抜けていくアンラッキーなタイムリーとなった。さらに一死一、三塁から雄平のショートゴロが併殺崩れとなる間に2点目。あっさりとヤクルトに逆転を許した。 それでも打線が援護。3回にヤクルトの先発、オーレンドルフの制球ミスにつけこんで逆転してもらったが、濱口は、まだ立ち直ることができなかった。その裏、大引をストレートの四球で歩かせたところから一死二塁とされ、「フルスイングできた」という山田にセンターバックスクリーン右に逆転の1号2ラン。カウント3-1からアウトコース高めに抜けたチェンジアップを見逃してはくれなかった。 球数は4回で70球を超えた。この回も先頭の中村に中前打を許すが、西浦を6-4-3の併殺打。なんとかリズムを取り戻すと、濱口の負けを消そうと5回に打線が奮起。一死から梶谷が一、二塁間を破ると、すぐさま二盗。クイックがまったくできないオーレンドルフの隙をつくと、ロペスが三塁線を破る同点のタイムリー二塁打。濱口は5回も、先頭の大引のバットを折りながらも左前に落とされ、坂口にバントで得点圏へ送られたが、今度は、山田、バレンティンにヒットを許さず踏ん張った。 結局、濱口は、97球6安打4失点5奪三振で4-4のまま勝ち負けがつかず5回でマウンドを降りた。 ストレートに力がありチェンジアップとの緩急差も良かったが、制御できずに浮いてしまうボールが多く細かいコントロールには課題が残った。 試合は9回、横浜DeNAが満塁策で山田との勝負を選んだ一死満塁のサヨナラ機を山田が三振、バレンティンがショートゴロで逃して延長戦へともつれ込んだ。ヤクルトは10回裏にも再度、一死満塁塁として代打・鵜久森が6番手の須田からレフトスタンド中段へ代打サヨナラ満塁本塁打。劇的に勝負にケリをつけた。