「僕がホークスで頑張る」ソフトバンク牧原大成〝育成トリオ〟の巣立ちにさみしさ
ソフトバンクの牧原大成内野手(32)が17日、自身も含めた〝育成トリオ〟について語った。 ■入団したて…初々しい〝育成トリオ〟の思い出ショット【写真】 国内フリーエージェント(FA)権を行使して巨人への移籍が決まった甲斐拓也捕手(32)、大リーグ・メッツで活躍する千賀滉大投手(31)の同期2人に「すごいところに行ってしまった」とさびしさを覚えるとともに、「あとは僕がホークスで頑張っていきたい」と強い決意を示した。 2011年の同期だった3人。育成ドラフト4位が千賀、同5位が牧原大、同6位が甲斐だった。支配下入りを目指し、毎日練習に励み、12年4月に千賀、同7月に牧原大、13年11月に甲斐がそれぞれ支配下になった。 同じ境遇からはい上がり、大舞台で活躍する3人。牧原大にとって、3人でドームに並ぶことが夢だったという。 22年9月25日のロッテ戦(ペイペイドーム)。先発で11勝を挙げた千賀と、牧原大のバットで1号3ランを放った甲斐のバッテリーがお立ち台に上がった。牧原大はヒーローインタビューをベンチで見守り温かい拍手を送った。その後、2人の元に全力で行くと、2人の手を握り高々と突き上げた。3人でグラウンドを一周し、大勢のファンに笑顔で応えた。 「幸せでしたね。3人でグラウンドを回るのは」と甲斐。千賀も「マッキー(牧原大)も(お立ち台に)立って良かったと思いましたけど。でも思い出ができました」と喜んだ。 千賀は22年オフに海外FA権を行使してメッツに移籍。そして今回は、甲斐が巨人に移籍する。牧原大は惜別の思いにかられながら、残った者としての責務を感じている。歩く場所も歩幅も違えど、一緒に育んできた友情は色あせない。(浜口妙華) 【#OTTOソフトバンク情報】
西日本新聞社