障子に東山和紙いかが 地元で良さアピール 地域おこし協力隊 岩手・一関
一関市東山町で活動する地域おこし協力隊の佐藤萌香さん(23)と中村勝也さん(44)は21、22の両日、同町長坂の街のお休み処(どころ)ゆっくらで地元の伝統工芸品・東山和紙の販売会を開いた。大掃除の際に障子紙を東山和紙に張り替えてもらうよう呼び掛ける初の試みで、来場者に建具素材としても優れている東山和紙の良さをアピールした。 日に当たっても黄ばむことがなく、時間がたつと白さが増すなど優れた特徴がある手すき和紙の魅力を多くの人に知ってもらおうと開いた。 販売会では2日間にわたって東山和紙の障子紙(縦63センチ、横93センチ)を販売したほか、希望者に和紙の原料となる楮(こうぞ)を下ごしらえする「黒皮引き」と「塵取り」の作業を体験してもらった。 販売会はSNSやチラシなどでPRし、町内はじめ市内外、県外から参加する人もあったという。中村さんは「多くの人に足を運んでもらってありがたい。大掃除や障子の張り替えの時期に合わせたのが良かったと思う。また機会を捉えて開催したい」と手応えを語る。