覚えておいて損はない!? 欧州、21歳以下のブレイク候補(3)ザークツィーの穴は埋まった! 超万能な南米FW
世界有数の才能が集まる欧州リーグには、今夏のユーロ2024(欧州選手権)で大活躍したラミン・ヤマルをはじめ、毎年のように各国の期待を背負う若手選手たちが台頭している。今回は、今季中に大ブレイクをしても不思議ではない21歳以下の期待のブレイク候補を紹介する(成績は11月25日時点)。
FW:サンティアゴ・カストロ(アルゼンチン) 生年月日:2004年9月18日 所属:ボローニャ(イタリア) 市場価値:1800万ユーロ(約28.8億円) 今季リーグ成績:12試合4得点2アシスト 今季クラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場を果たしているボローニャは、今夏の移籍市場で監督のチアゴ・モッタをユベントス、守備の柱であるリッカルド・カラフィオーリをアーセナル、エースのジョシュア・ザークツィーをマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれてしまった。 加えてキャプテンであり、チームの支柱であるルイス・ファーガソンも昨季からの怪我で復帰が11月まで遅れた。しかし、そんな台所事情にあっても、リーグ戦ではコンスタントに勝ち点を積み重ねることができている。その立役者が、ザークツィーから背番号9を引き継いだ20歳のFWサンティアゴ・カストロだ。 今年1月にアルゼンチンのベレス・サルスフィエルドから加入したストライカーは、セリエAの11試合で4得点2アシストと多くの得点に絡んでいる。昨季の半年間での成績が1得点1アシストだったことを踏まえると、彼の適応と成長が良くわかるだろう。 前任のザークツィーよりも典型的なストライカータイプの選手で、右足での豪快なフィニッシュが彼の魅力だ。前方に相手DFのブロックがなければボックス外からも果敢にシュートを狙い、すでにリーグ戦で2つのミドルシュートを決めている。 それもパンチ力を活かしたものだけでなく、相手GKの位置を見てコースを狙ったフィニッシュもあり、状況に応じてキックを使い分けることができるのが特長だ。 この高いキック精度はフィニッシュの局面以外でも活きており、腕を上手く使った効果的なボールキープからの展開力にも優れている。最前線から中盤に降りてから右WGのリッカルド・オルソリーニにロングレンジのパスを通してビッグチャンスを演出するなど、攻撃の起点としても優れており、勝利した第12節ローマ戦ではこの形から勝ち越しゴールが決まった。 今季のここまでの活躍で市場価値は1200万ユーロ(約19.2億円)から1800万ユーロ(約28.8億円)まで上昇している。この調子で活躍を続ければ、今季終了までにアルゼンチン代表デビューを果たしても不思議ではない。
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