15歳で北京五輪出場→現在18歳のロシア天才少女がフィギュア復帰に意欲「終わりではない」「競技を離れるなんて馬鹿げているわ」
ドーピング違反で4年間の出場停止処分
かつて、フィギュア界を席巻した天才少女の銀盤帰還に熱い視線が注がれている。 現地11月1日、2022年北京五輪のフィギュアスケート女子に出場し、ドーピング違反で4年間の出場停止処分を受けているロシアのカミラ・ワリエワが処分明けに競技復帰する意向を明かした。 【画像】18歳になって色気が増したワリエワの現在の姿 お騒がせ少女が本格的な復帰を視野に入れている。ロシアの国営通信社『TASS』によると、ワリエワは競技復帰について、「もちろん考えています。これで終わりではない」と同社に意欲を語った。さらに、「私みたいにこれほど若い年齢で競技を離れるなんて、馬鹿げているわ。見てくれる人をはじめ、自分自身やトレーナー、そして何よりすべてのファンにもう一度喜びをもたらすために全力を尽くすつもりです」と明かし、アイスショーではなく競技会に戻ると報道陣に約束した。 この一報に他の露メディアも関心を寄せている。経済誌『Forbes』のロシア語版によると、地元アイスショーに出演を続けているワリエワは「徐々に調子を上げている」とコンディションに手応えを感じており、「昨シーズン見せたように、まずは自信を持って滑るようにしています。3回転トウループとダブルアクセルから実行してみようと努めています」と彼女は述べ、来るべき時期に向けて調整を積み重ねている。 現在18歳のワリエワは2年前の北京五輪に当時15歳で出場。複数の4回転ジャンプを武器にフィギュアスケート団体でロシアオリンピック委員会(ROC)の金メダル獲得に貢献した。しかしその後、大会前のドーピング検査で狭心症の治療薬「トリメタジジン」に陽性反応を示し、ドーピング違反が発覚。今年1月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)は違反を認定し、同選手に北京大会の期間を含む4年間の資格停止処分に加え、その間のすべての競技成績を取り消す裁定を下した。 これを受けて北京五輪でROCが獲得した金メダルは失格が確定し、団体で3位だった日本が銀メダルに繰り上がる結果になった。8月のパリ五輪期間中には延期されていたメダル授与式が2年半越しに実施。パリ市中心部のトロカデロ広場に設けられた「チャンピオンズパーク」で坂本花織、鍵山優真ら当時の代表メンバーの手元に銀メダルが渡り、喜びのコメントを残した。 ワリエワの4年間の処分が終了するのは、2025年12月末となる。すっかり大人の女性に成長した天才ジャンパーの動向は日本勢にとっても、非常に気になるところだ。 構成●THE DIGEST編集部