60代、夫に不満はあっても「夫婦旅」は定期的に。目的はあえて会話を増やすこと
●夫婦の残り時間、いい思い出として残せるように
また、あとどのくらい元気で好きなように動けるかということも意識し始めました。結婚して35年、縁あって一緒に暮らしてきた人です。お互い不満もあったし、息子のことや義母のことで悩みもしたけれど、これからは自分だけの思い出も、夫婦2人での思い出も、つくっておけたらいいなと思うようになりました。 残り時間を具体的に意識するようになったのは、夫が定年を迎えた3年ほど前からのことで、私は60代になる直前でした。それまでは、介護サービスを利用させてもらったり協力しあったりして、別々に趣味を楽しみ満足していましたが、この気持ちに変化がでてきたようです。これは多分、お互いに。
夫婦旅におすすめの場所
ところで、あまり知られていないかもしれませんが、私が住んでいる奈良県には、小さな温泉がいくつもあります。奈良の南部の吉野にはとくに。もし奈良の有名な観光地にお越しになることがあれば、少し足を延ばして小さな温泉に立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。休日でも混んでいることはまずないので、おすすめです。
一人で楽しめることも、2人で楽しめることもある
一緒に暮らしていくなら、互いに機嫌よくしていたい。元気で動けて楽しめるのはあと何年だろう? ということも思い始めている。それなら、ひとりで楽しめる趣味を続けるだけでなく、たまに夫婦で楽しめることもあるほうがいいだろうと考えるようになりました。介護サービスを義母が嫌がらずに受けてくれるようになっている今の環境をありがたく受け入れながら、少しだけ先のことも考えつつ、楽しんでいきたいです。
原田さよ