【夏の甲子園】早稲田実業・宇野真仁朗の足に脱帽 鳴門渦潮「相手のスキを突く四国の野球を相手にやられてしまった」
「長打警戒でシングルヒットはOKだったんですけど、初回のヒットはレフトがボールに寄りきれなかった。そのあたりは経験不足。宇野くんはスキがないプレーをする。8回のホーム突入もそうですし、次の塁を奪う意識が高い。見習うべき走塁を目の前でされてしまった」 徳島大会をほぼひとりで投げ抜いたエース・岡田力樹の185球の力投は報われなかった。かつて「守りの野球」で多くの栄冠をつかんできた四国勢のうち、高知の明徳義塾を除く3校は初戦で姿を消すことになった。 森監督は言う。 「相手のスキを突くという四国の野球を、相手にやられてしまった。余計な点を3点くらい与えた気がします。積極的な走塁、次の塁への意識は見習わないといけない。今後のチームづくりに活かしていきたい」 試合の最終的なスコアは4対8。宇野の走力と意識の高さが、得点差となって表われたのかもしれない。
元永知宏●取材・文 text by Motonaga Tomohiro