一人暮らしで湯船にお湯をためるのがもったいないので毎日シャワーで済ませています。湯船につかるのに比べて、どれだけ節約になりますか?
一人暮らしのため、湯船にお湯をためるのがもったいないと、シャワーだけで入浴を済ませる人もいるでしょう。実際、湯船につかるのに比べて、シャワーだけの場合はどれだけの費用を節約できるのでしょうか。 本記事では、湯船にお湯をためる入浴とシャワーだけの入浴の生涯かかる費用を比較して、いくら節約になるかを説明します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
湯船にお湯をためる場合の生涯にかかる費用
オール電化の家の場合には入浴する際にガス代はかからないため、本記事では(今回は電気代は除く)ガスと水道の光熱費がかかる家庭の場合を想定しています。湯船につかる場合の生涯にかかる費用をそれぞれ説明します。 ・水道代 地域によって水道代は異なりますが、本記事では東京水道局が公表している水1Lあたりの目安単価0.24円で水道代を試算します。国土交通省によると、日本の一般家庭の浴槽に入る水量は約200Lとされています。浴槽に水量200Lをためた場合の水道代は、200×0.24=約48円です。 仮に20歳から1人暮らしをして90歳までの70年間、湯船にお湯をためる際にかかる水道代は、48円×365×70=約122万6400円となります。 ・ガス代 入浴の際にかかるガス代を、プロパンガスとして試算します。一般社団法人プロパンガス料金消費者協会が公表している数式表示「沸かす前と後の水温の差×水量÷熱効率÷発熱量×従量単価」です。 沸かす前の温度差を20度、水量100L、熱効率80%、発熱量2万4000Kcal、プロパンガスの全国平均の単価698円として試算すると、20×200÷0.8÷24000×698で、湯船につかった場合のガス代は約145円になります。20歳から70年間、湯船にお湯をためる際にかかるガス代は、145×365×70=約370万4750円です。 ・合計 湯船にお湯をためる場合の生涯にかかる費用は、合計で約493万1150円です。湯船にお湯をためる入浴では、髪や身体を洗うのにシャワーも使う場合、シャワー代と浴槽にお湯をためる両方の費用がかかることを考慮しておくとよいでしょう。また、この費用の他に水道代とガス代の基本料金が上乗せされます。