世界チャンピオン講師に 松尾相撲クラブ 技術講習会で基礎学ぶ【長野県飯田市】
長野県飯田市を拠点に活動する「松尾相撲クラブ」は21日、本年度の技術講習会を水城コミュニティー消防センターで開いた。世界相撲選手権や全日本女子相撲選手権で優勝するなど活躍する山中未久さん(31)=京都市=とコーチの荒木弘斗さん(46)=同=を講師に招き、練習で生かせる基本を学んだ。 講習会前に県内外のチームを招いた交流戦があり、岐阜や塩尻、駒ケ根の選手を含む13人が参加。同クラブが普段行っている練習風景を見てもらい、アドバイスを受ける形にした。 地面から足の裏を離さずに進む基本の「すり足」では、重心を低くし、集中して取り組む生徒たちに、手の向きや位置を助言。自分の腕を相手の脇下へ入れる「差し手」では、積極的に攻める姿勢を評価しつつ「入れていない方の手も守るために使って」と指導した。 2時間ほどの講習を終え、山中さんは「四股への取り組み方ひとつで、試合でどう頑張れるかが決まる。一緒に練習できて、来シーズンも頑張ろうと思えた」とし、ともに努力を続けることを呼び掛けた。荒木さんは練習について「限られた時間の中でより深く、真剣に臨んで。目標と向き合い、貫くことを大切にしてほしい」と話した。 緑ケ丘中学校1年の生徒(13)は「学んだことを試合や練習に生かしたい」と話していた。