阪神・佐藤輝 特守でうまくなっテル 今キャンプ8度目 岡田監督「足運びがよくなった。(打にも)プラスよ」
「阪神春季キャンプ」(26日、宜野座) 阪神の佐藤輝明内野手(24)が、今キャンプ最後の特守を行った。22日間(休日を除く)で8度参加し、合計515分。入団後のキャンプでは史上最長となる守備練習に時間を割いた。昨季はリーグワースト2位の20失策を記録。取り組みの成果が徐々に出始め、岡田監督も「ようなっている」と攻守にわたる“特守効果”を認めた。 【写真】岡田監督も成長認めた! 軽快な動きで特守する佐藤輝 額の汗を心地よさげにぬぐいながら、充実感に満ちた表情でボールを追いかけた。今キャンプ最後となる特守に参加した佐藤輝。サブグラウンドで約1時間、計191球のノックを受けた。 「へい!」。威勢のいい声がグラウンドに響いた。多くのファンに見守られながら、熊谷とポジションに就き、三塁線の打球に対して逆シングルで捕球することに重点を置いた。鋭い打球を処理した際にはファンから拍手。緊張感のある中、次々と打球をさばいた。 課題とする守備力向上へ、キャンプ初日から特守に参加し、ここまで8度行った。費やした時間は計515分。「うまくなってるんじゃないかなと思います。いや、疲れました。(過去のキャンプ)3年間では一番やったかなと思います」と笑顔で振り返った。 取り組みの成果は周囲も評価する。ノッカーを務めた馬場内野守備走塁コーチは「捕ってからどうしても雑な投げ方をしてたのが、一塁側にしっかり向いて投げることができている。いまの投げ方だったら、スローイングのミスはなくなるんじゃないかな」と課題修正の効果を指摘した。 守備力の向上が打撃にも好影響を与えている。岡田監督は「守備はようやったよ。捕ってからの足運びがよくなった。あれはバッティングにもプラスになったと思うよ。下半身が強くなるからな」と話す。ここまで実戦では18打数9安打で打率・500、2本塁打、4打点と順調な仕上がりぶりを示している。 攻守ともに着実に鍛え上げ、確かな手応えを得た今キャンプ。昨季はリーグワースト2位の20失策を記録したが、今年は違う。「あまりエラーのことは気にせずに。アウトを取るというのを考えてやりたいと思います」と佐藤輝。チームの史上初となる連覇に貢献するため、虎の若き主砲がさらなる進化を遂げ、4年目に挑む。