『シティーハンター』冴羽リョウが特別対談!鈴木亮平&神谷明「今がベスト」実写化を語る
神谷:今回の香ちゃんとリョウの関係性って、多くの人がイメージしている二人の前の話ですもんね。それはとても新鮮でした。
鈴木:例えば「シティーハンター」を知っている方であれば、リョウが変なことをしたら、すぐ香が制裁すると思いますよね(笑)。でもこの物語ではまだ他人なので、いきなりそこまで親しくない人にハンマーで殴れないじゃないですか。例えば『007/カジノ・ロワイヤル』のダニエル・クレイグは、まだみんなのイメージするジェームズ・ボンドになっていない。あれはジェームズ・ボンド始まりの物語ですが、そんなイメージで観てもらえたら嬉しいなと思っています。
神谷:確かに今作のリョウちゃんの衣装も、みんながよく知っている感じではない。でも漫画ではこんな感じでしたよね。
鈴木:はじまり、という意味でも、今回は北条司先生が描かれた原作漫画のイメージを意識しています。
シリアス、コミカル、色気……いまだから演じられた
Q:以前から鈴木さんが「シティーハンター」を実写化したいと聞いていた神谷さんは、鈴木さんにリョウを演じるうえでアドバイスはされたのですか? 神谷:アドバイスは特にしていませんね。とにかく亮平くんがこの作品を作ると聞いたときは、楽しみでしょうがなかった。亮平君と知り合ってから結構な時間が経ちますが、いろいろな作品を観ていて、どんどん大きくなっているなと思っていました。とても怖い役から、コメディに近いものまで、まさにリョウちゃんの振り幅のように多彩で、期待しかなかったですね。
鈴木:ありがたいです。嬉しいです。僕はシリアスな作品とコミカルな作品を敢えて選んでやっていたわけではないのですが、例えば『HK/変態仮面』をやっているときには「冴羽リョウをやるなら、こんなことで恥ずかしいと思っていたらダメだな。リョウちゃんだって裸踊りするから」とか、シリアスな役やアクションのときは「リョウだったらどうするかな、さっきの発声はリョウっぽいな」と思いながらやっていました。