世良田東照宮で「御ちょうな始め式」建築の安全祈願 群馬・太田市
今年1年の建築工事の安全を祈願する伝統行事「御ちょうな始め式」が5日、群馬県太田市の世良田東照宮で行われました。 世良田東照宮の「御ちょうな始め式」は、江戸時代の寛永21年・1644年に三代将軍・徳川家光が日光東照宮の奥社を世良田に移築した際に行われたのが始まりとされています。 伝統の装束をまとった神職や県内の建築業者など合わせて約60人が参加し、ちょうなや鋸、曲尺などの大工道具を奉納し、建築工事の安全を祈願しました。そして、長さ4メートル、直径30センチの丸太に加工のための線を引く「墨打の儀」や仕上げの「かんなの儀」など5つの儀式が披露されました。 なお世良田東照宮では、2022年から行われていた本殿の修繕工事が去年終了し、現在は、拝殿の工事が進められています。 5日は多くの人が見守る中、江戸時代から伝わる厳粛な神事が執り行われました。