10-FEETの2024年を占う? 本邦初のNAOKI&KOUICHIインタビュー
日産スタジアムも大きいですよね? そういう場所で1回やってみたいなとは思います
ーーもしかしたらTAKUMAくんだけは「第ゼロ感」の次っていうのを意識してたかもしれないけど。 KOUICHI「多少は意識してたかもしれないですね。でも、僕らにはそういうことも言わなかったですけど」 ーー正直に言うと、ちょっと心配だったんですよ。TAKUMAくんがプレッシャーを感じる中での制作だとしたら、大変だったんじゃないかと。 KOUICHI「作曲してる時はそういうプレッシャーはあったかもしれないですけど、それを口にするタイプでもないんで」 NAOKI「たぶんTAKUMAも〈第ゼロ感〉っぽい曲を作ろうっていう意識は絶対になかったと思うんですよ。そこをなぞるのはバンドとして違うなっていうのは、僕らも思ってたことだし」 ーー現在進行形の10-FEETっていう感じがしました。ちなみにドラマは観てましたか? NAOKI「ちゃんと毎週観てましたよ。めっちゃ面白い」 KOUICHI「しかも毎回いいタイミングで曲をかけてもらえて」 ーーちゃんとチェックしてる(笑)。 NAOKI「毎回必ずひとりで観ますけどね(笑)」 KOUICHI「はははははは!」 ーーどうして? NAOKI「いや、周りに人がいると……小っ恥ずかしいんですよ(笑)」 KOUICHI「恥ずかしいよな」 ーーなんでだ(笑)。さっき話したように、軸足は今までどおりライヴハウスにありつつも、いろんな方面からお声がかかる機会が多い1年になると思うんですよ。その中で、それぞれが今後やりたいことや挑戦したいことがあれば教えてほしいんですけど。 KOUICHI「そうですね……もう発表されてますけど、今年はいつもよりもデカいところでライヴをやりたいですね」 ーーみやこめっせと横アリでのライヴが決まりました。 KOUICHI「そういうところでやるのもええんかなって。ちなみに国内で一番デカいところってどこになるんですかね?」 ーー東京ドームとか? KOUICHI「日産スタジアムも大きいですよね? そういう場所で1回やってみたいなとは思います」 ーー今の発言、インタビューの見出しになりますよ(笑)。 KOUICHI「いやいやいや(笑)。ただやりたいだけで、そこをゴールだと思ってないんで。自分の中では記念というか、思い出として(笑)」 ーーそもそも10-FEETって野外ワンマンはあるけど、アリーナクラスの屋内会場でワンマンって未経験じゃないですか。それはどうして? ここにいないメンバーがやりたがらないとか?(笑)。 KOUICHI「いやいやいや(笑)。特に僕ら3人の間でそういう話が出てこないんで、今まではそこまで興味がなかったんですよ」 NAOKI「でもコロナ禍に僕ら、ホールツアーをやったじゃないですか。あれはお客さんがギュウギュウになれない中での苦肉の策でもあったんですけど、いざやってみたらすごく面白かったんですよ」 ーーそれまでホールも興味なかった? NAOKI「ロックバンドとして活動していく中で、自分たちにはホールは違うんじゃないか?みたいなのがどこかにあったりして。でもやってみたら、今まで見たことない景色があったし」 KOUICHI「ホールでやったことはデカかったですね」 NAOKI「今まで食わず嫌いというか、バンドのイメージになかったことにもちょっとずつ挑戦していけるようになって、それが今回のみやこめっせとか横アリにもつながっているんじゃないかと」 ーーアリーナでもいつも通りにライヴをやるのが10-FEETらしさではあるけど、せっかくなんで普段やらないような演出とかあってもいいと思いますけど。あと、衣装も含めて(笑)。 KOUICHI「じゃあ……ジャケットぐらい羽織るか?(笑)」 ーーあと、センターステージを作ったり。 KOUICHI「そういうこともできるんや」 ーーあとはアイドルみたいに車に乗って客席をぐるっと回ってみたり。 NAOKI「ああ、ありますね。リリーフカーみたいなやつ」 KOUICHI「リリーフカーはええな。3人で乗って登場(笑)。まぁ、そこでしかできひんような俺ららしいことができたらいいですね」 ーー今後、アリーナライヴ以外に何かやってみたいことはあります? NAOKI「2021年にマキシマム ザ ホルモンとELLEGARDENと3バンドで全国を廻ったじゃないですか。ああいう同期のバンドとツアーするのって、普段の対バンと違う刺激があって。それこそ一緒に旅行してるみたいな楽しさもあるし、全国各地のイベントをみんなで作り上げてる感覚もあって」 ーー大人の修学旅行みたいな? NAOKI「そういうことをまたやってみたいなって思います」 ーー自分たちだけでツアーに行くより、他のバンドとツルんでるほうが楽しそうだし。 KOUICHI「ワンマンのよさももちろんあるけど、やっぱり対バンはバンドの刺激にもなるんで」 ーーあと、3人だけで楽屋にいても、全然会話のないバンドだし(笑)。 KOUICHI「これからもそういうバンドです(笑)」 ーー最後に、TAKUMAくんがいないから聞きますが、彼に対するなにか要望があれば。 KOUICHI「要望…………特にないなぁ」 NAOKI「思いつかない」 ーー僕はありますよ。インタビューでたまに5分ぐらい沈黙することがあるんですけど、あれどうにかしてほしい(笑)。 NAOKI「5分はなかなかですね」 KOUICHI「1分でもなかなかやけどね。ていうか5分待ってるのもすごいですね」 ーーなかなかの空気感ですけどね(笑)。 NAOKI「それで言うと、取材とかで僕が喋ろうとした時に被せてほしくないですね(笑)」 KOUICHI「ラジオとかでな(笑)」 NAOKI「結果的に僕、ひと言も喋ってへん時があるんで(笑)」 KOUICHIくんは何かありますか。 KOUICHI「あいつは時間になかなか難しいヤツなので、そこを今年はもうちょっと気をつけてほしいですね(笑)」 ーー時間にルーズっていうこと? KOUICHI「そうかもですね」 NAOKI「ルーズっていう言葉では収まらない時もありますよ(笑)」 KOUICHI「あとからLINEで『ごめん』って来るんで自覚はあると思うんですけどね」 ーーそれは意外。逆に時間に厳しいイメージがあるけど。 KOUICHI「へー」 ーー取材でも遅れたことがないような記憶なんだけど……身内だと甘えるのかな? KOUICHI「僕ら、外面がいいんで(笑)」 NAOKI「それか樋口さんにめちゃくちゃビビってるか(笑)」 ーー次に会ったら本人に確認してみます(笑)。 2人「ぜひお願いします(笑)」
樋口靖幸(音楽と人)