柳葉敏郎がいまだから語れる“室井慎次という男” ロングインタビューでこぼれる熱い涙の理由<今だから語る 柳葉敏郎と室井慎次>
1997年のドラマから始まり、27年のときを経てなお愛され続ける「踊る大捜査線」シリーズ。最新映画「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」の大ヒットも記憶に新しいなか、BSフジが両作のヒットを記念して12月21日(土)夜7時より特番「今だから語る 柳葉敏郎と室井慎次」を放送する。番組では映画の撮影風景を交えつつ、柳葉敏郎へロングインタビューを実施。涙とともにあふれてくる言葉の数々は、“踊る”ファンの胸を打つものばかりだ。 【写真】柳葉敏郎、クランクアップで浮かべる晴れやかな笑顔 ■柳葉敏郎の目に浮かぶ涙、その理由 番組は柳葉が映画のクランクインシーンから始まる。およそ12年ぶりに室井慎次役を演じることに、柳葉は「すっげー緊張してるんだけど」と困り顔。そうした映画の舞台裏にも迫りつつ、メインであるロングインタビューがスタートする。インタビュアーの軽部真一アナウンサーと笑顔で握手を交わしつつ、柳葉が“室井慎次”を演じ続けてきた心情を明かす。 映画公開からある程度の時間が経ったいま、柳葉はいまの心境を「秋田弁でいうならば…『へっへとした(スッキリした)な』」とユーモアにあふれた言葉で言い表す。感情が昂った室井慎次から飛び出る秋田弁を彷彿とさせる一幕。同郷の柳葉、室井だからこそのシンパシーだろうか。 息の長い“踊る”シリーズだけに、再始動の予感は柳葉のなかで常にあったという。12年というブランクを経ても「ちゃんと生きてましたね」「親友ですから、室井は」と語る室井の言葉は、なるほど映画での演技を観れば納得の言葉だ。 注目は、映画「室井慎次」については2度、出演を断っていたというエピソード。長く自分のなかに室井慎次というキャラクターが消えずに残っていたにもかかわらず、なぜ柳葉は室井慎次の物語を拒んだのか。自分のなかにある気持ちを改めて掘り返しつつ柳葉が語る言葉、そしてそんな柳葉を翻意させた脚本家・君塚良一からの熱いメッセージを振り返った。 室井慎次というキャラクターにかける想い、そして俳優・柳葉敏郎への想い。長い付き合いである2人だからこそのやり取りが、胸を熱くする。 ■スタッフに、俳優たちに託した“踊る”のこれから 番組では映画「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」の撮影風景も紹介。柳葉が共演した子どもたちに対して熱心に指導する姿や、スタッフと話し合うシーンが垣間見えた。 子ども相手であっても、良い芝居を生むために伝える言葉は大人と変わらない。「お前が作ってきたタカのキャラがあるんだろうけど、ここ一皮むけたタカを見せてくれ。じゃないと『大きくなった』って言えないんだ」そう伝える相手は、タカ…森貴仁役を演じる齋藤潤。重要なシーンだけに監督も交えた演技指導をおこなっていたのだが、柳葉が語る真に迫った“室井の心情”に思わぬ人物がもらい泣きしてしまう…。 室井慎次という男がコートを脱いだ先で得られた変遷、抱え続けてきた信念と正義の行方、これからの“踊る”シリーズ。さまざまな想いを語りつくすインタビューでは、室井慎次という物語が完結した“いまの気持ち”も。 “これからの柳葉敏郎”というステージについても語られる「今だから語る 柳葉敏郎と室井慎次」は、12月21日(土)夜7時から放送。