川崎鶴見臨港バス、川崎と横浜で運賃値上げ 来春20円引き上げ240円に
川崎鶴見臨港バス(川崎市川崎区)は6日、川崎、横浜市内を走行する京浜ブロックの運賃を来年3月18日に240円に改定する方針を発表した。現行の220円から20円引き上げる。不足する運転士を確保するため、増収分の一部を待遇改善に充てる。 この日、国土交通省関東運輸局に運賃変更の認可を申請した。横浜市内の運賃改定は消費税率の変更に伴う対応を除き、1997年9月以来。川崎市内の運賃は昨年3月に10円引き上げられている。 バス業界は残業規制強化による「2024年問題」で運転士不足に直面。賃上げを含めた待遇改善で人材の確保につなげる狙いだ。車両の定期的な更新や老朽化した営業所施設の改修工事に加え、燃料費の高騰で経費もかさんでいるという。 平均改定率は9・09%ほどを予定しており、通勤定期券も同程度値上げする。大学生以下の定期運賃は、家庭への経済負担を考慮して据え置く。担当者は「路線バスもキャッシュレス化の導入を検討している。車両のメンテナンスも含め、値上げ分で対応したい」と話している。
神奈川新聞社