【MotoGP】ヤマハ移籍のアレックス・リンス、初乗り時には「笑顔になった」ファクトリーチームの環境にも大満足
MotoGPに参戦するアレックス・リンスは、今季限りでLCRホンダを離れてヤマハへ加入する。先日行なわれたバレンシアでのポストシーズンテストにおける初乗りの際には、笑顔になったとリンスは語った。 【ギャラリー】2024年に向けて本格始動! MotoGPバレンシアテスト リンスは2023年シーズンからホンダ陣営に加入し、序盤のアメリカズGPで優勝を達成。しかしその後は怪我に悩まされ、ホンダ陣営における扱いにも不満を溜めた結果、リンスは1年限りでLCRを離れ、ヤマハへと移籍することを決めた。 11月28日にリカルド・トルモ・サーキットで行なわれたポストシーズンテストは、リンスにとってYZR-M1を初めて走らせる機会となった。リンスは右足骨折の怪我の影響が残る中54周を走行し、最終的にトップから1.3秒差の1分30秒564でテストを終えた。 リンスは初回テストでは“笑顔”になったと語りつつ、ファクトリーチームの体制をかなり気に入ったことを明かした。 「最初の走行での僕の笑顔はすごかったよ。ホンダとの違いについては気がついているけど、そこについてはコメントできないんだ」 「サテライトチームからファクトリーチームに来たことは忘れないでほしいんだけど、ここではスズキよりもさらに多くの人が僕の言葉に耳を傾けてくれるんだ。凄く熱心だった。これほどたくさんの人に説明することができるなんて、嬉しいよ」 「ファビオ(クアルタラロ/チームメイト)とは協力してやっていく必要がある。でもコメントは似たようなものだったからね。同じ方向を向いていることで、バイクの改善のために多くの情報を与えられると思う」 なお、リンスは初回テストから空力パッケージの比較テストも行なった。リンスはそのうちひとつの仕様が気に入ったと語っている。 「ふたつの新型エアロパッケージが持ち込まれていた。僕がこのマシンを載った限りでは、そのうちのひとつがかなり気に入った。より路面への接地が強くなり、バイクが安定するんだ」 またリンスは依然として怪我の影響が残っているが、2月初旬のセパンテストまでに完全に回復できるように集中すると語っている。
German Garcia Casanova