52歳で妻との年金は「30万円」の予定。余裕があると思っていたら、友人に「ゆとりある生活には全然足りない」と言われた! 実際いくら必要? 金額を試算
50歳を超えたくらいの年齢になると、パートナーなどと老後の話をすることも増えてきます。中には、老後の年金が夫婦で30万円くらいあると見込んで安心していたものの、友人などから「『ゆとりのある生活』の水準には足りない」と言われて驚くようなこともあるかもしれません。 本記事では、「老後のゆとりのある生活」に必要なお金について解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
老後に夫婦で必要な生活費はどれくらい?
総務省の家計調査によると、65歳以上のみの無職世帯における支出の平均は月額で28万2497円です。 この金額だけを見ると、老後に年金が30万円受け取れるのであれば、ある程度ゆとりのある生活ができるような気がしますが、必ずしもそうではないようです。 平均支出の約28万円には食費や住居費、医療費などが含まれますが、例えば住居費は持ち家と賃貸住まいなどを合わせた平均である約1万7000円となっています。都内であれば、1Kや1LDKの物件でも家賃が月10万円というケースも珍しくなく、平均1万7000円にプラスして数万円以上の費用が必要になるなど、生活に大きな影響を与えるかもしれません。
「ゆとりのある老後の生活費」について
平均的な生活を送っていたとしても、老後の夫婦の収入が30万円の場合、不足する可能性はあります。そして生活費の基準を「ゆとりのある生活」におくと、不足金額はさらに増えるかもしれません。 生命保険文化センターによると、「ゆとりある老後生活」を実現するためには、月額で約37万9000円が必要とされています。これは旅行や趣味を含む生活を指しており、日常的な支出よりも余裕を持った生活を考えた場合の費用です。例えば、定期的な旅行や趣味を積極的に楽しみたいのなら、この37万9000円に近い額が必要となるかもしれません。
「ゆとりのある老後の生活」の基準は人それぞれ
生活費の平均にせよ、「ゆとりのある老後の生活」にせよ、あくまでも平均的な数字ですので、各家庭の状況によって必要な金額は大きく異なります。 趣味や娯楽費の内容によっても、必要な金額は変わってくるでしょう。ゴルフや釣りなど道具の用意や旅費・交通費などがかかる趣味に積極的に取り組む場合、費用がかさむ可能性があります。 さらに、医療費も年齢とともに増加する場合もありますが、想定外の出費があると貯金の取り崩しが必要になるかもしれません。特に、日々の健康維持費用や、定期的な検診、病気の治療などを考慮すると、貯金に頼らざるを得ない場合もあるでしょう。