「宮崎駿さんとの仕事は行間を理解しなければできない」 ジブリ作品の音楽を手掛ける作曲家・久石譲が語る
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(11月27日放送)に作曲家・指揮者・ピアニストの久石譲が出演。映画音楽の制作について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。11月27日(月)~12月1日(金)のゲストは作曲家・指揮者・ピアニストの久石譲。1日目は、ジブリ映画の音楽について― 黒木)久石さんと言うと数々の映画音楽が浮かびますけれども、作曲家だけではないのですよね。演奏されたり指揮者をされたり、幅広く音楽活動を行っていらっしゃる。 久石)いろいろやっていますね。 黒木)私が最初に知ったのはジブリ映画『風の谷のナウシカ』です。 久石)宮崎駿さんと組んだ初めての映画ですからね。やはり、『ナウシカ』の印象が強いですよね。 黒木)大きかったですね。ジブリ作品に携わるようになったのは、ファーストアルバムの『INFORMATION』を発表したあとにご縁があったそうですね。 久石)レコード会社と宮崎さんのところが関係があったので、私に回ってきたという感じです。 黒木)ジブリ作品でも『ハウルの動く城』や『千と千尋の神隠し』など、たくさん作曲なさっていますが、どのタイミングで音楽をつくるのですか? 久石)映画の制作の? 黒木)そうです。映画の場合。 久石)実写のときは締め切りの1~2ヵ月前からつくります。 黒木)それは仮編か何かをご覧になってからですか? 久石)そうです。台本を読んで監督と打ち合わせを行い、ラッシュが送られてきます。そういうものを観ながらつくっていくので、1ヵ月前後ですね。しかし、宮崎さんの場合は長いです。これまでコンスタントに4年に1本はつくっていましたから、映画が1本終わって2年間は音沙汰がないので安心なのですが、「どうやらつくり出したらしい」となると、しっかり絵コンテが送られてくるのです。そこからですので、1つの作品に2年くらい関わっている感じがしますよね。