日本のサッカーW杯出場権争いは豪州、サウジと三つ巴か アジア最終予選組み合わせ抽選会
世界への扉をこじ開けるために乗り越えなければならない壁は高い。日本は2022年カタール大会を含めてサッカーW杯出場各6度のオーストラリア、サウジアラビアと同組。最終予選でW杯出場権を得る2位以上をめぐる争いは、実績のある伝統国による三つどもえのつばぜり合いが予想される。 オーストラリア、サウジアラビアとはカタールW杯最終予選でも同組で、日本の戦績はオーストラリアに2勝、サウジアラビアと1勝1敗だった。カタールW杯でオーストラリアはベスト16で優勝したアルゼンチンに1-2と奮闘し、サウジアラビアは1次リーグでアルゼンチンを2-1で下す金星を挙げている。 地力では日本が頭一つ抜けているとみられる。しかし、拮抗していることには変わりはない。決して侮れないバーレーン、中国、インドネシア相手に落とす勝ち点も命運を左右することになりそうで、「厳しいグループに入った。一筋縄ではいかない」と日本サッカー協会を通じてコメントした森保監督が覚悟する激闘が待つ。 アジアのレベルアップは著しい。日本はカタールW杯最終予選で3戦を終えて1勝2敗と敗退危機に陥り、1~2月のアジア・カップでは準々決勝敗退に追い込まれた。「覚悟と勇気を持って臨む」と力を込める指揮官に率いられる日本が、与えられた試練と向き合いながら世界への挑戦権をつかみ取る。(奥山次郎)