泣いて笑って清々しい気分になれる、新しいクリスマス映画の誕生! 『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』
ニッポン放送「ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町」(日曜朝5時~)で、おススメの最新映画をご紹介しているコーナー『サンデー早起キネマ』。6月23日は、3つの国の、形は違えど“愛の物語”をご紹介。 その3本のうち1本は、アメリカ。孤独な魂が寄り添い、思いがけない絆が生まれる……ほろ苦くも温かな人間ドラマ『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』。
1970年冬、ボストン近郊にある全寮制名門バートン校にクリスマス休暇がやってきます。生徒も教師も家族と過ごすためそれぞれの場所に戻っていきますが、帰る家がない人もいます。 生真面目で融通が利かず、生徒からも教師仲間からも嫌われている考古学の教師ハナム。勉強はできても反抗的で複雑な家庭環境の生徒アンガス。ベトナム戦争でひとり息子を失ったばかりの料理長メアリー。 “置いてけぼり”にされた3人は、雪に閉ざされた学校で反発し合いながらも日々を過ごしますが、クリスマスの夜、アンガスが「ボストンへ行きたい」と言い出します。 2人は、古本市やボーリング場、映画館で、ボストンを楽しみますが、実はアンガスには、ボストンでどうしてもしたいことがあったのです。 ハナムも、偶然ボストンで、二度と会うはずのなかった大学時代の同級生と再会。そして、お互いに誰にも言っていない秘密が明らかになっていくのです……。
ハナム役は、名優ポール・ジアマッティ。ハナムの背負ってきた人生が見える演技、本当に素晴らしいです!この作品で、ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門で主演男優賞を見事受賞。 メアリーには、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ。息子を失ったメアリーの孤独を体現しながらもお茶目なユーモアで作品に笑顔をもたらしてくれました。本年度のアカデミー賞助演女優賞をはじめ、全米の映画賞を総なめにしています。 アンガス役は、新人のドミニク・セッサ。家族との複雑な関係を繊細に演じ、新人とは思えない風情です。