演壇150mの距離から銃撃か 支持者の眼前で発生
【ワシントン共同】トランプ前米大統領の暗殺未遂事件は、選挙集会に詰めかけた大勢の支持者や報道関係者の眼前で発生した。容疑者はトランプ氏が立つステージから約150メートル離れた建物の屋上に潜んでいたもようだ。米メディアの映像などから発生の瞬間を再現した。 銃撃があった13日午後6時(日本時間14日午前7時)過ぎ、集会が開かれた東部ペンシルベニア州バトラーの気温は32度だった。トランプ氏は壇上で熱弁をふるい、聴衆は「バイデン大統領はクビだ」などと書かれたボードを掲げて聞き入っていた。 演説が始まって6分余り。「パン、パン」と乾いた銃声が響いた。けげんそうに右耳に手を当てるトランプ氏。流血を感じたのか、驚いた表情で演台の後ろにしゃがみ込んだ。警護官が「伏せて!」と叫びながら次々と覆いかぶさる。聴衆から悲鳴が上がった。 容疑者はトランプ氏から見て右方向の建物から銃撃したとみられる。少なくとも5発の銃声が聞こえた。150メートルは、ある程度の訓練をしていれば標的を十分狙える距離だという。