予約の取れない片づけのプロが伝授! 「片づけがいらなくなる」収納の仕組み
ゴールデンウィークはどこにも行かず、自宅で過ごされる方も多いのではないでしょうか。その中には、たっぷり時間のある連休だから家の中を片づけられるチャンス! と、家の片づけを考えている方もいるのでは? そこで今回、これまで5000軒以上のお宅を片づけてきた片づけのプロである、幸せ住空間セラピストの古堅純子さんに、“片づけがいらなくなる”片づけの極意を教わります。古堅さんは、快適な住空間を構築するコツやノウハウを自身のYouTubeチャンネル『週末ビフォーアフター』でも発信していて、総再生回数は1億回超え! 登録者数も26.2万人(2024年4月時点)と大人気。そんな古堅さんの最新書籍『片づけ0ですっきり暮らす~稼動率が上がる収納術』(大和書房)より抜粋して古堅式メソッドをお伝えします。 【写真】「小鳥にエサをまいてるよう」片づけのプロが指摘した片づけられない人の特徴
稼動率を上げることで、片づけが楽に!
片づけが苦手な人は、スペースがあると、すぐに物を置きたがります。更地に無計画に物を置けば、やがて元の状態に戻るのはあきらかです。だから、物を置くにしても、すっきりした景色をキープできるような仕組みを考え なければいけません。 そこで、強調したいのは「稼動率」という考え方です。「景色をキープするには稼動率」ーーまずはこの標語を覚えておいてください。 「稼動率」とは、収納におさめた物がどれだけ動いているかということです。 よく使う物、すなわちよく動く物は、すぐ動かせるような収納場所にスタンバイさせる。使わない物、つまり動かない物は、僻地(手が届きにくい不便な場所にある収納や、あまり使っていない部屋の収納を、私はそう呼んでいます)のようなところに埋めておく。物がどれだけ動くか、その頻度によって置き場所を考え、さらに動かしやすさを考えて仕組みを工夫する。これが「稼動率」にもとづく片づけです。 稼動率100パーセントなら、そこにある物は取り出しやすく、よく動いている。稼動率0パーセントなら、物はまったく動いていないということになります。 「稼動率」を中心にした古堅式の片づけは、まず、寄せて→埋めて→更地をつくり→景色を変えるところから始まります。次に、変えた景色をどうキープするか。 そのやり方はこうです。 景色をこわす物は→みな扉の中に隠して→景色を保つ これだけです。物が外に出て散らかっているから景色が悪くなり、部屋が片づきません。だったら外に出ている物をみな扉(収納)の中に隠してしまえばいい。物が隠れてしまえば、一応すっきりした景色は保たれます。 理想を言えば、隠した収納の中もきちんと整理されていて、物の定位置が守られていればいいのですが、忙しいときはそんなことを言っていられません。 だから、古堅式はとにかく隠す。収納の中で、隠した物がどれだけカオスになっていようとも、扉を閉めて外から見えなければ景色がキープされるので、当面はそれでよしとする。ハードルをうんと下げているので、片づけが苦手な人でもできそうですよね。 でも問題は、収納の中がパンパンで、物を入れるスペースがないということです。だから収納の中を見直して、「動いていない物」は別の場所、僻地などに動かしてスペースをつくるのです。ここに「稼動率」という考え方が出てきます。 以上が、古堅式の片づけのやり方です。どうでしょう。誰でもできそうな気がしませんか。稼動率を上げることで、片づけが楽になり、もっと暮らしやすくなって、景色も維持できます。 では、稼動率を上げる収納とはどのようなものなのか。ここからは、その作り方のコツをお伝えします。