クッカーを最大限に生かすための〝あるといいな〟アイテム 「トランギアに聞く、クッカーの基礎知識」【vol.05 アクセサリー】
アウトドアで料理を楽しむ際、ぜひ持参したい調理器具「クッカー」。最終回ではクッカーを使う際にあると便利なアクセサリー類を、スウェーデンの老舗メーカー「トランギア」を展開するイワタニ・プリムスの広報担当・鈴木 伶氏に紹介してもらいました。 【写真】機能的で収納力抜群のクッカーの実力を見る(全4枚)
湯切りやまな板として使えるマルチディスク
クッカーを使う際、あると便利なアイテムにはどんなものがあるのでしょうか? 「まず、ソースパンで麺や野菜をゆでる際、湯切りとして使える『マルチディスク』は、あると何かと便利です。具材を切る際にもカッティングボードとして使えますし、ストームクッカーの雪上での土台として使用することもできます」 直径が18cmと21cmの2サイズあり、大きいほうは「ストームクッカーL」の直径22cmのフライパン、小さいほうは「ストームクッカーS」の直径18cmのフライパンや「ツンドラ3」の20cmフライパンの内側にぴったり納まります。「ツンドラ3」の1.5ℓのソースパンや「ツンドラ3ミニ」の1.0ℓのソースパンのフタとしても使えるサイズです。また、クッカー内部に傷がつかないように収納することもできます。
これがあればエスプレッソもお手のもの!
次に、ストームクッカーを使う際にぜひプラスして持参したいのが、「パンスタンド」です。 「これはストームクッカーのゴトクの上に乗せて使用するポットサポートです。これを間に挟むことで直火式のエスプレッソメーカーや小型のクッカーを載せて、調理することができるようになります」
調理だけでなく収納にも使えるアルミボックス
最後は、アウトドアの初心者で「手始めにちょっと料理はしてみたいけれど、本格的なクッカーを買ってもずっと使うかどうか…」と思っている人に最適な「メスティン」です。クッカーの原型ともいえるアイテムです。 「メスティンは取り外し可能なハンドルがついた長方形の“飯ごう”です。熱伝導率の高いアルミでできているため熱が内部に均一に伝わり、ふっくらとしたご飯を炊くことができます。 実は、オリジナルのメスティンの生産は1970年代にスウェーデンで始まり、当初は小物入れやフードコンテナとして使われていましたが、日本に入ってから調理にも使われるようになりました」 これ一つあれば、ご飯だけでなく、焼きそばや野菜炒め、スープなど、一人分の簡単なメニューが調理できます。 「トランギアのゴトクやアルコールバーナーなどが収納でき、調理に必要なギアをコンパクトに持ち運ぶことができます。スウェーデンでの使い方同様、ランチボックスや薬箱、小物入れとして使う人もいます」 ここまで、アウトドアクッキングに欠かせないクッカーについて紹介してきました。 「トランギアでは、素材や製法にこだわり、家庭で使う鍋やフライパンと同じ感覚で使える製品作りを目指してきました。各製品がフィットするように細かくサイズ設定してあり、組み合わせ自在なので、後から少しずつ追加して拡張していく楽しみがあります」 ぜひ自分に合った調理器具を見つけて、「キャンプ飯」を楽しみましょう!
ソトラバ編集部