【バスケ】名古屋ダイヤモンドドルフィンズが琉球に連勝、逆転「西地区制覇」にあと一歩 完成度の高さ示した“三つのポイント”
直近2シーズンに比べ良好な健康状態「リベンジしたい」
58試合を終えたRSの最終盤でチームの完成度が高まってきている要因の一つに、選手たちの良好な健康状態が挙げられる。 名古屋Dは2019ー20シーズンから2季は若干低迷したが、デニスHCが就任した2021-22シーズンから現在のようなアグレッシブなディフェンスとハイペースなオフェンススタイルが定着し、2季連続でCSに進出している。しかし、いずれのシーズンもCS時点で主力となる外国籍選手らが怪我で離脱しており、クォーターファイナル(QF)で一勝も出来ずに敗退した。 それに対し、今シーズンはほとんどの主力が高いパフォーマンスを維持しており、デニスHCの展望も明るい。 「本当にCSが楽しみです。過去2シーズンは怪我人が多かった中でも、いろいろな逆風を乗り越えたからこそ今の粘り強さがあると思います。そこで戦い続けたからこそ、力が付いた。CSに向かって健康でいることを願っています。ベンチが元気であれば、それだけ相手にプレッシャーを与えられる。(島根戦を含めた)直近の2週間のようなバスケットをやり続けられたら、(勝ち上がる)チャンスはあると思います」 所属4シーズン目となる齋藤も「率直に今の状態であればすごく嬉しいなと思います」と笑みを浮かべる。今季は過去2シーズンの反省も生かし、選手のロード・マネジメント(負担管理)もチームとして質を高めてきたという。その上で、決意を述べた。 「メンバーがいなかったとはいえ、過去2シーズンのCSも本気で勝ちに行っていました。昨シーズンのQFは琉球に負けましたけど、その時に流した涙も本気で取りに行っていたからこそだと思います。QFで負けたことに対するリベンジしか考えていないです」 CS前のRS最終節、名古屋Dは5月5、6の両日に西地区5位の佐賀バルーナーズとアウェーで対戦する。琉球が広島ドラゴンフライズに1敗以上することが前提条件となるが、最終節で琉球をまくる可能性は十分にある。 「琉球の結果が気になる部分もあるかもしれませんが、ごちゃごちゃ考えるよりかは、目の前の試合を絶対に勝つということにフォーカスして1週間練習していきたいと思います」とかぶとの緒を締める齋藤。CSでの“リベンジ”に向けて大きな力となるQFのホーム開催権を獲得すべく、負けられない戦いが続く。
長嶺 真輝