【記者の目】日向坂46東京ドーム公演も影響力発揮、各地に芽吹くおひさまの“聖地”が追い風に
日向坂46が26日、東京ドームで、全国ツアー最終日公演を開催した。25日から2日間で計9万人を動員。グループとして2度目の東京ドームだが、同所で観客の声出しが可能な公演は初めて。おひさま(ファンの総称)の熱い声援を全身に浴び、念願のステージで輝きを放った。 【写真】卒業セレモニーで1期生に囲まれる日向坂46加藤史帆 ◇ ◇ ◇ 日向坂46にとって、自分たちの強みがよりクリアになった1年だったのではないだろうか。象徴的な出来事の1つは9月に宮崎県で初開催した「ひなたフェス2024」。県外からも多くのファンが訪れ、同県で32・7億円、九州全体では43・3億円の経済波及効果があったという。昨今「地域活性化」や「地方創生」も叫ばれる中で、新たな成功例としてアイドル界全体にも好影響を与えそうだ。 今回の東京ドーム公演でも、四期生の清水理央(19)がYouTubeチャンネル「日向坂ちゃんねる」の企画で訪れた荻窪の「ことぶき食堂」にファンが列を成し、25日には同店の公式Xで「国民的アイドルの影響力のすさまじさを実感しております」「できる限りお時間を分散してのご来店にご協力ください」などと投稿する事態に。またしてもファンの“聖地”が1つ増えた形だ。3年連続で「ひな誕祭」の会場となった横浜スタジアムも、代表的な“聖地”の1つだ。 結成から8年半、一期生を中心に卒業生も増えている。一方で、来年には五期生の加入も控える。各地に芽吹くおひさまの“聖地”が、過渡期を迎えた日向坂46の追い風になるのは間違いないだろう。【横山慧】