バレー清水邦広 大けがから1年ぶりに復帰「純粋に嬉しかった」
昨年2月18日に右膝を負傷
バレー清水邦広 大けがから1年ぶりに復帰「純粋に嬉しかった」
大阪を本拠地とする男子バレーボールチーム、パナソニックのエースで日本代表の清水邦広が2日のVリーグ、サントリー戦で約1年ぶりに実戦復帰した。昨年2月18日に右膝を負傷「右膝前十字靭帯断裂、内側側副靭帯損傷、半月板損傷などで全治12カ月」と診断され、「バレーボールはもうできないんじゃないか」と諦めかけ、「バレーボールをやりたくない」とまで思ったという。厳しいリハビリの末に迎えた復帰戦を勝利で飾り、「1年ぶりにユニフォームを着てみんなと一緒にまたバレーができてよかった。皆さんに助けてもらったおかげ。いいプレーをして恩返ししたいです」と笑顔で語った。 【拡大写真】ひざを負傷し松葉杖で試合会場へ駆けつけた清水邦広
ずっと立ち続けてきたオポジットのポジションに
待ち望んでいた瞬間は、第1セットの終盤にやってきた。23-15の場面。大竹壱青に代わってずっと立ち続けてきたオポジットのポジションについに清水邦広が立った。 「緊張した」と話したとおり、入ったばかりのときには笑顔の中にも少し硬さが見えたが、相手サントリーのエース、ロシア代表のムセルスキーに決められ23-16となった後、リベロの永野健からのジャンプトスを打ち切った瞬間、表情が和らいだ。
チームメイトも喜びの声
1年ぶりの得点。 「純粋に嬉しかったです。つらいときに永野さんがいろいろと気を遣ってくれて励ましてくれたので、永野さんにボールが行った瞬間、絶対上がってくるだろうなと思って準備していました。決まってよかったです」と笑みがこぼれた。 清水を待っていたチームメイトも喜びを隠せない。 「努力している姿を見てきたので、一緒にコートに立てて嬉しかったです。清水さんは勝つために入ってきてくれているので、これからもっとコンビを合わせて作っていきたい」とセッターの深津英臣。 アップゾーンにいて外からその瞬間を見ていた同期の福澤達哉は、「試合中ながら泣きそうになりました。ここまでどれだけ苦しかったか。ようやくスタートラインに立てた。これからパフォーマンスを上げて一緒にスタメンで呼ばれて最後までコートに立って勝ち切る。そうなったらまた感慨深い」と思いを寄せた。