「ベテランのような立ち振る舞い」チェルシーに2-4敗戦も、追撃のヘッド弾を決めたヘント渡辺剛を英国人記者が高評価!「パフォーマンスは際立っていた」【現地発】
渡辺、伊藤が先発出場
10月3日、ロンドンのスタンフォード・ブリッジでヨーロッパカンファレンスリーグのチェルシー対ヘントを取材した。 【動画】ヘント渡辺剛がチェルシー相手にヘディング弾! ヘントにはシュミット・ダニエル、渡辺剛、伊藤敦樹の日本人3選手が所属している。ベルギーリーグは選手の育成に最適だ。欧州の代理人たちもこのリーグを好んでいる。才能ある若手を経験の浅いうちにベルギーに連れていき、より良い選手に成長させてイングランド、スペイン、イタリアといったサッカー大国のクラブに売り込めるからだ。 また労働許可証の規定も、他のトップリーグを持つ国ほど厳しくないため、選手はプレーするチャンスをはるかに簡単に得ることができる。 チェルシー戦には渡辺と伊藤の2人が先発出場。終始劣勢で守備の時間が多かったなか、次々と襲い掛かってくる相手の攻撃に対し、3バックの中央でプレーした渡辺はリーダーシップを発揮して最終ラインを統率していた。27歳ながら、ベテランのような立ち振る舞いで、頭を使ってプレーをしているのが見てとれた。 また、攻撃面でも2点ビハインドの50分に、CKの流れから右からのクロスに頭で合わせて1点差に迫るヘディングシュートを叩き込む。しかしチームはその後に2失点を喫し、90分に1点を返したものの2-4で敗れた。 ヘントにとっては、最強とは言わないまでも、プレミアのビッククラブであるチェルシーを相手に難しいチャレンジとなっただろう。しかし、その中でも渡辺のパフォーマンスは際立っており、要所要所では対人の強さも示していた。チームとしては4失点したが、彼はヘントのベストプレーヤーだった。 文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ) 著者プロフィール スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
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